山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「WHITE INCARNATION」全曲レビュー4

06.気にしてないよ

ああもう、このアルバムってレビュー書いててワシ、無茶苦茶楽しいわ!!
だってもうこのアルバムって本当に、名曲の宝庫なんだもん。
この「気にしてないよ」も本当に素晴らしい。
イントロの入り方からして素晴らしい。このセンスに脱帽ですわ。

もうお洒落すぎる(´д⊂)<泣くなよw

で、歌詞が「もう一杯だけ温かい紅茶を入れてよ。そうしたら帰るから」だなーーんて。
オマイはストーカーなのかーーい、ルネッサーーーンス☆(壊)

ジャズっぽいドラムとギターの絡みが絶妙なアラベスクで、この繊細で小さな世界をクルクルとその触手を伸ばして縁取っていく様子があまりにも見事に綺麗でウットリしますね。
ギターソロもがっつりスイングして見せてくれるし、ジャズっぽいアクロバティックな演奏も実に気持ちが良い&小気味良い。

歌詞がメロディに乗ってクルクルと踊り、転がり、ソレと一緒にギターもドラムも「走り出したら止まらない!」て感じで気持ちよさそうに一緒に歌っているんですよね。
これこそ、まさにピロウズの醍醐味!
ピロウズに第一期も第二期も無い。ピロウズは最初からピロウズだった」とワシが主張する所以であります。

07.ブルーマーチ

コレもSFですなあ…
これが本当はどんな世界を歌った歌なのか?実はワシは未だによくわかっていません。
おそらく、「左翼っぽい世界観」なのか?と。推理だけは出来るのですが。

でももしかしたら、タダ単に、幼年期の終わりと少年期の始まりを歌った歌なのかもしれないし。
なんか、世界を拒否しながら耳をふさいでいる子供の姿だけが見えるような歌です(妄想)

でも曲が凄く(・∀・)イイ!!の。この曲。
それだけにこのアンバランスさが悪目立ちしているような。
「ちっぽけな世界を区切るラインなんて僕には見えないよ」とか。
「嫌な事は考えたくないけど、穴の空いた空はどうしよう?」とか。
「ブルーマーチ」という開放感のある言葉がタイトルに使ってあるし、曲もとっても爽快なのにその割には歌詞が閉塞感で一杯という不思議な曲です。

少年さわおがテレビで見かけた怖い戦争のニュースを感想文的に曲にしたものなのかもしれません。
うーん、誰かこの曲の真意をさわおに訊いてくれ。