山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

PIED PIPER 全曲レビューその9

10. That's a Wonderful World(Song for Hermit)

タイトルを見て、「へー。元メンバーへの歌か?、珍しい」と最初、感じました。
今迄何度も「現メンバー」への歌は作られましたが、(さわおが高校生?上京まで札幌でやっていた「コインロッカーベイビーズ」の)「元メンバー」への歌は、ピロウズの1stに入っていた曲(「Dear, My First step」)以来ですよね?

この曲を送られたハーミット岩田さん、デリシャスレーベルの最新コンピレーションアルバム「ELECTRIC RAYS」でもアルバム最後を飾る2曲を披露なさってて、「うむ、このアルバムではこの2曲が一番良いかも!?」とワシが思った記憶も新しいですが。
このアルバム発売記念のミニツアーにも岩田さんは参加なさってなくて(新潟のポッパーズも参加していたのに)、「具合が悪いのかな?」と思っていたら、やっぱりビンゴ☆(ーー;でして。

去年の12月に続いて6月末にも手術を受けてらしたんですね。
今にして思えば、チューインガムウィークエンドのギタリストとして活動出来ていた頃の方が「異例の状態」だったのかもしれません。

二人で見上げた流星群の思い出を歌いながら、「キミの願い事を叶えるぜ」なんて臆面も無く正面切って本気で言えるのが、山中さわおの凄い所ですな。
この男気には泣ける。
たとえ、こんな事をいけしゃーしゃーと歌に出来るような人だとしても。
この友情には文句無く、泣けます。

11. Poison Rock'n'roll

このアルバムはこの曲で最後、「ビシィイィッ!!」と締まった感があります。
「こんな素晴らしい曲をレコーディングの合間にさくさくっと作ってくれてありがとう!!」(・∀・)
です、気分はw
でもこの曲が最後に入った事でワシはこのアルバムの全体像が見えた気がしました。
つまり、コレは「HAPPY BIVOUAC」のラストに「Advice」が入っているのと同じですよw

「色々やりたい事もやったけど、でも最後に言いたい事もある。よけいな一言でドンビキする人も居るだろうけど、これがオレの本音だー!オレの本音を聴きやがれーー!!(叫)」って感じ?

久々の「大人げないピロウズ」が「大放出中」でして。
そーいう部分が「大好物」なワシにはタマラン一曲であります(;´Д`)ハァハァ
「アンプも壊れよ!」とばかりにギターがギャンギャン吠えているのも良い&素晴らしいです。