山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「トライアル」 感想 その1

今朝はいろいろ忙しくて、なかなかネット出来ませんなんだ。失敬m(__)m
では、行きましょうかね、ピロウズ入魂の最新作、ニューアルバム「トライアル」の感想文(w)

01.Revival
アメリカ人のバスターズが歌詞カードを見て、「この歌、全部英語だったんだ!?」と驚愕した(苦笑)というアルバムの一曲目。
予想外なまでにアップテンポでガッツーンと来るハードなロックナンバーです。

とにかく、シンちゃんのドラムがアグレッシヴ。グイグイ来ます(だんだん「頭の悪い感想文」の本領が発揮されて参りました)
戦闘的とでもいいたくなるようなドラムです。
ここ最近、アルバム一曲目はゆったりと始まってだんだん加速度が増して行く__という感じの構成が多かったので新鮮です。

この勢いのあるアップテンポの曲が一曲目のおかげで「このアルバムは最近の作品と違う傾向なのかも」という予感が満ちてきますね。
ここ5年ほど、ピロウズのアルバムツアーでは、「アルバムの一曲目がオープニング曲」という事が多くて。
(最後に違っていたのは2006年のMY FOOTツアーでの一曲目が「March of God」だったって事だと記憶しております)
この曲が幕開けのお陰で「このアルバムは何か違うんだな」という予感も湧いてきて、リード曲として十分満足の行く出来となっております。

ま。そんな事を考えなくてもこの「Rivival」 カッコイイ、ロックな曲で。
「もっと陰気なアルバムになってて全編、陰々滅々だとばかり思ってたのにー」とちょっと嬉しい驚きもあって。
「震災後にこんな曲を作るかさわお」という驚きもあって。
ピロウズの新しい代表作になるんじゃないでしょうか?(ならなかったらごめん)

02.Rescue
よくさわおがライヴ中に、「心のドアを全開にして聞いてくれ!」て言うんですけどね。
最初、なんの事を言っているのかよくわからなくて。
「ナンデこの人はこんな事を言っているんだろう?」と不思議に思ったこともありましたが…

割りとひねくれた歴戦のロックリスナーであるワシこそ、耳と心にいろんな鎧をつけていたんですね。
ソレを教えてくれたのがまさにピロウズ(のライヴ)でした。
さわおの「ストレンジカメレオン」での絶唱を聞いた時、不覚にも目玉から涙が「ピュー」と吹き出しまして。
メガネのレンズの内側がビショビショになってしまったんですね。
「この男はこの歌を本気で歌ってたのかー!?」
と大層驚き、同時に心の底から感動しました。

「どうせこんな事歌ってても本心じゃ違うんでしょ?」
「これはポーズなんでしょ?」
「良い楽曲さえ作ってくれてワシを楽しませてくれたならもうソレでいいから」

と思ってたソレまでのワシにカミナリを落としたバンド=ピロウズ
まさにワシの魂はこの瞬間に救済されたんですよ。

この「音楽」というものに絶望しながら、でも、ドコかで、自分を心から酔わせてくれる、感動させてくれる、自分の人生すらも変えてくれるよな音楽との出会いを熱望している人に向けた曲だと感じました>「Rescue」

打ち込みのタンバリンの音?が良い感じです。勿論、ヌードルスのYokoちゃんのコーラスも。
ピロウズがどんなバンドなのか」を教えてくれる楽曲。
音楽で楽しくさせてくれて、心ごとどこかに連れ出してくれるような存在。

03.Comic Sonic
この曲がこのアルバムに入っていることでどれほど「救い」になっている事か(それはアルバムの後半にオイオイ明らかになる)
この曲の良さがこのアルバムの中でひときわ輝いております。

若さが眩しくて、キラキラしている感じが、このアルバム全体に奥行きを与えているとも感じます。
最初はこの曲がアルバムに入ると知って、
「え?浮かないかコレ??」と不審に感じましたが、いざ、聞いてみたらホレ、この通り!w
この楽曲がますます好きになりましたよ、ワシは。

ピロウズがジャンプを読むような子供たちのために作ったこの曲が「若さ」というものへのアンセムになっているのが本当に素晴らしいです。