山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

そのソースはどこから?(--;

夫がブーたれている。
どうやら、世間で評判の漫画を読んでみたのだが、それにちーっとも納得がいかなかったらしい。

「アニメの『時をかける少女』と言い、『これのどーっこに感動するんじゃ、ばかものー!!』と思わず俺が言いたくなるような作品に対して、評価が異常に高すぎるのがどーにもこーにも納得がいかん!みんな、感動のハードルが低すぎるじゃないか。他の作品を見たことが無いのかよ!?」
と、夕べから吠えているのだ。

「いやー、ピロウズのワンマンライヴで、ついつい三回も声を上げて号泣しちゃうワシがこーいうのもアレだけどさ、『世間のハードルが低い』ってのには同意するわね」と言うと、夫、
「そうだろう!?なんかオカシイよな。『コレは感動するものじゃないだろう?』って程度で満足できちゃうのは変だよ。世間がもしも、この程度で『十分感動できる』との判定を下すのだとしたら、俺は世間とそぐわない、相容れられないモノを感じるぞ!」と言う。

___いや、「世間」ってさ、「一杯のかけそば」とかさ、326とかみつをとか、「千の風になって」とかさ、どーでもイイモノで簡単に今まででだって十分に感動してんじゃんかよ。
(そう言えば、「一杯のかけそば」の作者ってその後どうなったんだっけ??)

「ワシはもうかれこれ40年間ほどその手の違和感とつきあってきたから、今更、ドーって事ナイねえ」と夫に言うと、夫、
「俺は今までの人生で、そんなに違和感を感じたことがなかったの!人並みに普通の人が好きなモノが、俺も好きだったの!アンタと違って!!」などと言う。
「え?韓流wとかあ??」と声には出さずに脳内で夫にツッコミを入れるワシ。
でも実際に声に出して、ワシが夫に返した言葉は以下↓

「いや、君は妻にワシを選んだ時点で既に世間の価値観とは乖離しちゃっているよ?コレはレアな趣味なんだよ?」
すると夫、
「ええー?そうかなー?」と言う<もうこの時点でこの人はダメ。自覚がなさ過ぎる。
「自分が変わった趣味だ」という事実がまるで客観視できていない。

そこで更にワシ、言葉を続けて、
「そもそも『普通の価値観』というのは、夫婦は中年になったら倦怠期になって、不仲になるのが自然なことなんです。ウチみたいに、いい年して、イチャイチャベタベタしているのは変態なんです」と言うと、
「あー、安部元首相のところも夫婦仲って冷え切っているんだってね」とかいう夫。