・先日、久しぶりにCSにてセックス・ピストルズの「アナーキーインザUK」のPVを見る(何十年ぶり?)
初見当時は、「きったないバンドだなあ、アタマ可笑しいよなあ」としか思わなかったのだが。
時代は流れ、高校生は中年のオバサンになり、パンクはPOP音楽の一ジャンルとなり、市民権を得て世界中に広がった今となって、改めて見直して見ると。
「うーむ、コレは強烈な生への渇望であるなあ」と感心する。
いや、「感動した」と言い切っても問題なし。
それくらい久しぶりに見て改めてワシは驚いてしまったのだ。
1977年当時は、「破壊」とか「暴力」とか「不潔」とか(だって名前が「Rotten」=腐っているって)
そんな印象しか受けなかったのに、今、改めて見直してみると、「生きたい!」「生きている実感が欲しい!!」という激しい衝動が画面から伝わってきてて、「思わず感動」だ、コノヤロー。
若者が出口を探してやみくもに暴れている。
抑圧(失業とかサッチャー政権とか)をはねのけて、「生きたい!」と全身で叫んでいる(ようにワシには見えた)姿がねえ、なんともねえ。
「コレはウチの長女に見せてやらねば!」と思っていたんだが。
翌日になって、DVDを点けたら___もう消えとったわいorz
また夫の仕業である。
しかもワシ、その番組の後半まだ見てないっつーのヽ(`Д´)ノウワァァン!!
アタマに来たので、夫自慢の年代別F-1のDVDコレクションを闇から闇へと(具体的には我が家の裏山にてハンマーにて)「破壊する事」にしました。
ですとろぉ???い☆
・やはり絲山秋子は大ビンゴ!!であった。
「逃亡くそたわけ」(映画化完成)を読んで、「うひゃー、この今の時代を捉える感じってその他の作家の追随を許さないって感じでスゴイなあ」と思ったので、続々他作品も読んでいるのだが。
今の所、ハズレ無し!!である。
どうも文学界というのは、かなり特殊な世界らしく、現実とかい離したキャラクターが大手を振ってのさばっている__という印象がある(本を読みながら、「こんなヤツ、おるけー!?」のツッコミの連続で疲れる<渡辺淳一とか伊坂幸太郎とか)んだが、絲山秋子のこの登場人物たちのリアルな手触りはナンとした事だい。
こんなに共感を持って読み進む事が出来る女性キャラクターが多数登場する小説は本当に貴重だ。