山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

年始ライヴ観賞覚え書き 2

the birthday
元ザ・ミシェルガン・エレファントのチバユウスケが作ったバンド。
ワシ的には元「てるる..」のヒライハルキがベースで入っているので、ソッチが気になる。
ので、チェックしてみた次第。
全編通して見たのに、「アレ?思いの外、ツマンナイ?」
興奮が破綻がナイ、「予定調和」な世界の音楽でしたね。コレが凄く意外でした。
ミシェルガンの頃のあのギラギラした感じがナイ。ナンで?
「なんか一丁、やっちゃろう」(九州弁)みたいなガツガツした感じがナイ。
まるで「チバユスケと彼のバックバンド」みたいな感じで、_| ̄|○でしたね。
もっとヒライハルキが暴れてくれるのを期待していたんですけど。やっぱり彼が一番「年下」だし(チバユウスケとは年が15歳くらい離れている筈)まだ遠慮しているんでしょうか?
「バンドに遠慮なんかイランわー!」
彼の「てるる...」時代の凄まじいベースプレイを知っているだけに、このthe birthdayでの演奏ブリはちょっとガッカリでしたねえ。
「あの鬼神のようなヒライハルキは何処さ行ったー!?」<誰?
で、やっぱりヒライハルキの佇まいが、まだ「てるる...」っぽいというのは如何なる理由によるものなのか?
「なーんか納得行かない、不自然な話しだよねえ」(困惑)

大江慎也
実は全然期待していなかったの。
昨春、突然地元NHKローカルの夕方情報ワイド番組に出てきて(!)、意味不明の発言をしたり、ギターで変な曲を弾き語っていたりしたので、
「あぁ、まだ病気が治ってないんだなあ、可哀想になあ」と思っていたんだが。

スマンカッタ!正直、スマンカッタ!!(土下座)

このZeppでの大江慎也は素晴らしかった!
いや、バックのメンバーも素晴らしかった!!
音楽をやれる事の喜び。みたいなものがビシビシ伝わって来て、ワシ、素直に感動してしまったよ。
しかもこの「なんちゃって古田新太」みたいなルックスに変貌し果てた大江慎也が、実にカッコ良くってねえ!
もう、無茶苦茶にロック!この人が今、一番ロック!!って感じるぐらいに格好良かった。

音楽に真剣に向き合う。
自分の音楽に喜びを見出す。
コレだけシンプルだがしかし、実に難しい命題を彼は見事にクリアーして見せてくれたのだ。
死地から生還してきた男、大江慎也
是非、応援したいですね。