山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「連弾」2

とまあ、ほぼ4ヶ月ぶりに見た「てるる...」の事をこうやって日記に書いてて、思ったんですがね。
「プレイヤーとオーディエンスの関係」みたいな事。
多分、この日記を読みに来る人には「全然興味が無い事」なんだろうけど、ちょっと自分の考えの整理用に書かせてくださいな。

えー、今回。「まるで冷凍マグロのような福岡の観客」を見ながら思った事は。
「あぁ、やっぱりバスターズってえのは、物凄い特殊な人種なんだなあ」と言うこと。
別に騒ぎたくてライヴに来ている訳じゃナイんだろうけどね。いつも物凄くノリがイイ人たちである。
ソコに感心しますねえ。

タマに他のバンドのライヴを見ては、その度に思う事なんですが、
「本当にバスターズはいつも素晴らしい!!」

もう、これだけは何度でも繰り返して言いたいですよ。
「あんな素晴らしいファンを持って、本当にピロウズは幸せ者である!」
まさにピロウズとバスターズは「バンドとファンの究極の理想型」_と言えると思うんですよ。
常々思う事なんですけどね。

ステージの上で熱演すればするほど、観客がヒートアップしてきて、その熱を受け取って演奏する側も益々熱が籠もってくる。
すると観客も更に嬉しがっちゃって大はしゃぎ。
と、延々その「エネルギーの交換(やりとり)」みたいな事が続けられていく。
そこが本当にスゴイ。

でも「てるる...」も凄くイイバンドだから、そのウチにちゃんとファンが育っていって、観客と演奏者が一緒になってライヴを作り上げていく__みたいな、カタチになっていくんだと思いますね。
なんたって、「てるる...」、演奏が素晴らしいし。楽曲も素晴らしい。
圧倒的なグルーヴもあるし、叙情的で繊細な面もちゃんと持っている。
しかも唯一無二のオリジナリティも持ってますし。
条件は全て揃っていると思いますよ。

本人達も、「音楽を演奏する側と受け取る側、そしてそれを繋ぐもの」を模索しているように見えましたし。
その部分にバンドとして、表現者として、意識的である事はとても素晴らしい事だと思います。

今だって十分スゴイんですが、おそらく、凡百のロックバンドとは一線を画した存在になりうる可能性が十分にあるバンドであると思っております。
演奏者と観客はいつも「合わせ鏡」
演奏者が音を出せば観客もソレを弾き返す。
いつも響き合い、共鳴し合う。
そんな関係になれたら、最高だと思いますよ。