山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「一、二、三、死、今日を生きよう!」

ふーむ、面白いな。
最近、「一、二、三、死、今日を生きよう!」(笙野頼子)を読んだのですが、コレが妙に今年一年間ワシがなんとなく考えていた事を総括してくれるような内容で、面白かったですねえ。

「一年の終わりに読んだ本にその答えが書いてあるなんて、コレは何かの思し召しかもしれない」と、考えたりしました。
コレがロック関係の事だと、「うぉ!今、ワシにロックの神様が下りてきているし!!」と目はロンパリになっちゃって、毒電波と唾を飛ばしながら机をドンガドンガ叩く(と、書いているだけで、実際には叩いてませんよ勿論。「脳内で」の気分がそんな感じってダケの話しです、念のため)「怪しいオバサン」になっちまう所なんですが。

なんでしょうね、自分がツラツラと無意識下で、もしくはなんとなくずーっと漠然と考えていて、でもその問題のそれぞれ_お互いを繋ぐものが、なんとなくありそうなんだけど、でもハッキリとはそれが見えてこなくて。
そのバラバラになんとなく、自分の脳内に散らばっている「自分の考え事のテーマ」、それらを「繋ぐもの」を探しているような気分でいると、ですね。
そのそれぞれのテーマを、「あ、それはこういう事よ」とばかりに、そのパーツ毎に開いた孔を、一本の糸でするすると纏めてくれるようなヒントが現れてくる事って、割とあるような気がしませんか?

きっとこういう状態の事を「啓示が来た」とか、「soon come」みたいな言い方をするんでしょうね。
つまり、この笙野頼子の最新作がワシにとっての「纏めてくれるものであった」という話しです。

去年、義弟の自殺騒動があって、でもその理由がしかと判らなくて。
途方に暮れた気分になったり、自分を責めたり、死んだ義弟を哀れんだりもしましたが。
「やっぱり希望が無いのが一番キビシイのかなあ」と考えたり。

そんな中、「ピロウズの第三期アルバムコンプリート作業」の中で、まあ彼らのアルバムの中で、一番「名盤」との誉れが高い、「LITTLE BUSTERS」 を買ったんですね。
「へー、コレが世間で一番人気が高いのか」と不思議な気がしました。

だって、アルバムとしての「ワシの好み」から言えば、断然「Please,Mr.Lostman」に軍配は上がり、次点が「Runners' High」であったからです。
しかし、この「LITTLE BUSTERS」には「That House」という曲が入っていました。
ここにヒントがあったのです。

続く