山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

Live at Apollo2001 ROXY MUSIC その5

この時(2001年ワールドツアー)の事は良く覚えている。
確か、このツアーを知ったのもネット経由で、「うわ!チケット高っ!!」(S席=9千円)という印象とともに覚えてます。
当時、日本公演は東京の一ヶ所のみで、しかも会場が「東京国際フォーラム
何故この会場?<当時出来たばっかりでハヤリだったから?
東京への交通費宿泊費及び、幼児を抱えてのコンサート行きは無理!という事で諦めたコンサートだった訳ですが。

それを今回、DVDで見る事が出来てラッキー♪(しかも2千円)
特典映像には再結成のドキュメンタリーも入ってて、18年ぶりにステージに立つアンディ・マッカイが、
「曲忘れているし。コードはなんだっけ?」と、かなりロートルが上がった感じでリハーサルに挑む姿がなんとも涙を誘う(そして案の定、演奏もヘロヘロ<今にも蛇が出てきそう)

フェリーやマンザネラ、クリス・スペディングとかはそんな危なっかしい感じはナイんだけど、まあ、若くて才能のある美人ゲストミュージシャン達と楽しそうに音合わせする姿とかは、
「オジイサン達、よかったね」と素直に喜べます。

そしていよいよ本番。ツアー最終地はロンドン・ハマースミス・アポロ劇場。
桟敷席がドーと前にせり出していて、妙にステージと近い感じがするのが特徴です。
ここでね、「かつてのグラム少女」(つまりワシと同世代)のイギリスおば達が熱狂ですよ。
ステージにかぶりついて、まるで10代の頃に戻ったみたいに、ノリノリなんですよ。
思わず見てて、「わ!今からヨンさまでも出る訳!?」と呟いてしまいましたが。
もう、加齢臭がスゴそうです(^^;;

しかもコイツラ、「What's her's name?」ってフェリーさんが歌うと「Virginia Plane!!」ってコールするし。
「Both ends burning」でも「Hell!!」って合いの手入れるし。
…なんか、ものすごく楽しそうウラヤマシス(´・ω・`)

アンコールは1970年代からの伝統で「ロッキシー、チャチャチャ☆」のコールだし。
このレトロでダサカッコイイ感じ(スクールメイツや駝鳥の羽根つけたダンサーズ含む)って、やっぱり貴重だなあと思ったのでした。
オジイサン達の肩の力が抜けた演奏っぷりもイイ。
60過ぎてのロックのありようを提案してくれてますな。
それでもやっぱりオジイサン達、昔の血が騒ぐのか、ついつい熱演しちゃって鼻血が出るようなギターソロも聴かせてくれるのです。
素晴らしい。