山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

タヌタヌとの遭遇

「タヌタヌー!」思わず声を上げるワシ。
するとコオニタンが「タヌキ、どこどこ!?」とキョロキョロしている。
目の前20メートル先ですよ(--;
指さして前方を示してやると、コオニタン、思わず
「あー生のタヌキ初めて見たー!天然の動いているタヌキ、初めてー!!」と大感激。
不審に思って、その「動いているって何よ?」と思わず訊ねると、コオニタン曰く。
「車にはねられて死んでいるタヌキは何度か見た事あるもん。動いているのは初めてだよ!」との事。
ナルホド。

ところがこのタヌキが路上からどきゃしない!
「ナンデどかないのよー!この道の上の沢まで行きたいんだけどー」とタヌキに大声で抗議するがこのタヌキ、平然とコッチを見つめてやがる。

ボイスはタヌキに大喜びで(前に一度、ウチの庭を斜めに横断して行ったコダヌキが居たのだが、それの一族かも)
「タヌキータヌキー!狩りたいタヌキー!!」と大騒ぎ。
「タヌキなんか狩っちゃイケマセン!どんな伝染病持っているか判らないのに!!」とボイスを叱る。
その間中も茶色くて真ん丸(シッポも真ん丸)のタヌキ、こっちを「ジー」と見たまま動かない。
「こんなに動かないなんて、もしかしたらコイツはアナグマかも」(外国には「アナグマのように(てこでも動かない)頑固なヤツ」という表現があるらしい)
と思ってもう一回目を凝らしてマジマジと見るが、やっぱり前方にいるのは「野生のタヌキ」だし。

仕方ないので諦めて、そのままきびすを返してUターンし、家に帰ろうとした…らなんと!!
一緒に散歩についてきていた我が家の猫王のクルちゃんが、「スタスタスタ」とタヌキの前まで歩いて行って、
「ゴロミャウン♪」と仰向けに横になり、「敵じゃないよ♪」とご挨拶をカマス
「どおぅえー!ナニヤッテンノォーー!?」(←「銀魂」のノリでオネガイ)と叫ぶワシ。

するとクルちゃん、そのまんまタヌキにハラワタ食いつかれて、酒池肉林の生肉食いあさり祭りになる…ワケもなく、そのまんまタヌキとクルちゃんの距離は縮まる事も無くて、「シーン」としてしまった(@山の中)

慌てて、「クルちゃん、帰るわよ!!」と叫ぶとクルちゃん、
「なんだー、友達じゃないのー?知り合いじゃない訳??ちえー」という顔で戻ってくる(クルちゃんはイヌ並に社交的な猫=シャム系なので「猫の皮を被った犬」なのだ、正体が)