山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

サル二題

心配していたお天気も大丈夫なようで、コオニタンに朝から、
「今日の梅見を楽しんでいらっしゃい」と言って送り出す。
本日、コオニタン、小学校の生活科の授業で、梅園の梅見物に行くのだ。
「また一年生の子ザルたちが二列縦隊になって、手を繋いで歩いて行くのかな?」と訊くと、
「そうだよ、道を歩く時は必ずそうしているよ」と答える。
ナルホド。
小学校から梅園までは結構遠いんだけど。楽しい見学になるとイイね。

さてワシは本日、仕事が休みなのでボイスと散歩。
数日前から、野歩きの観光客ども(!!)が勝手にワシのシマを荒しよってからに。
毎日通勤途中、クルマの中から、ワシのシマのツクシを勝手に(^^;収穫している連中を見かけては歯がみしていた訳だが…
「さあ、今日ははりきって、ツクシ採りに精を出しましょうかね!」とスーパーのレジ袋2つ持参して散歩に挑む。

「途中で二列縦隊の子ザルの群れに逢えるかなあ?」と期待して出かけたが逢えなかった。
ボイスと一緒に「ツクシ採りのポイント」を目指す。
野歩きの観光客どもは幹線道路沿いの汚いツクシしか採らないからね。ウケケケ…

ワシにはワシのとっておきポイントがあるのさー!
・なるべく山からのわき水が流れ落ちてくるライン沿い。
・地面がガチガチに固まってないポイント。
・日当たりのイイ南斜面。
ココに、柔らかくて、ノビノビと育った、綺麗なツクシが生えているのよ。オホホホ!!

ボイス片手に斜面に貼り付いて、綺麗綺麗なツクシを採って廻る。
アッチにもコッチにもニョキニョキとツクシが伸び放題で、あっという間に袋イッパイに収穫できた。
石蕗の新芽も出てないかな?と探したが(コレも天ぷらにするとサイコーに美味しいのよ)
コレは二本しか見つけられなかった。
「コッチはもうチョット後か」ととりあえず、石蕗の育成状況をチェックしておく。

夕方、村の防災無線が「最近、山からサルが下りてきておりますので気をつけてください」
と放送しているのが聞こえてきた。
そう言えば、長女の友達の家の庭石の上に朝からサルが乗っていたって聞いたばかりだ。
「ホンモノのサルが出るデスカ」
今から8?9年前、ウチの近所にも一度出た事があった。久しぶりだな。

コオニタン、「梅見は楽しかったよ!梅ジュースもご馳走になってきた」と帰宅。
「うめの花はによ(お)いもすてきで、花もかわいくて、わたしはうめの木となかよしになりました」
と、コオニタン、自分のノートに書き留めていた。