山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

黒ラブを叱る

どうやらコオニタンの風邪がワシに本格的に感染した様子。
喉の奥と鼻の奥がバンバンに腫れてて痛く、しかも信じられないことに目から痰が出てます(汚)
マスクしているのに、いつの間にかマスクから鼻水が溢れて、頬が濡れてます(汚)
体中の毒素を出そうと白血球が頑張っているんだろうが、喉の渇きと痛みが凄くて全身がダルイ。

一応、熱はないのだがこの汚い風邪の感じ、去年の「ルーマニア菌」と似ている気がする。
なんとか風邪薬とビタミン剤で乗り切っているが、この肉体疲労の感じって久しぶり。
だいたい風邪って子供が学校やら幼稚園から貰ってくるものだが、今回のは特に、本当に信じられないくらい汚い風邪である。

それでもボイスの散歩には行く。
曇り空の下、ポテポテ麦畑の中の道を歩く。
いつものようにグレピの夫婦に吠えられ(毎日律義に散歩する姿を見かけては熱心に吠えかかってくる)、観光ミカン園の横を歩いていたら、ミカン園で放し飼いにされている黒ラブが吠えかかってきた。

「また、コイツかよ」
するとミカン園から斜面を駆け降りてきて、盛大にワシとボイスに向かって攻撃的な吠え方をしていた黒ラブの背後からその飼い主のオッサンがついてきていた。
「飼い主なら止めてよ」と思うが、オッサン、黒ラブの背後からおちょぼ口で「●●ちゃぁ???ん、帰ってオイデよ??」と声を掛けるダケである。
すると黒ラブ、自分が吠えかかっている作業に飼い主も協力(応援?)してくれていると思ったらしく、更に盛大に吠えながらジリジリとワシらに近寄ってきた。

「さて、この飼い主はどうするんだろう?」と腰に手を当てて仁王立ちになって飼い主の動向を見守っていると、「●●ちゃ?ん」とイイながら立ち木の陰に隠れてしまった。
なんで自分の犬なのに叱れないんだよ。ちゃんと叱れよ。
まあ、ノーリードで飼われている犬なんてロクなもんじゃないけどね。

仕方ないので、ワシが飼い主の替わりに黒ラブを叱る。
腰に手を当てて<B>「いーけないぃっ!!」</B>と叫んだら黒ラブ、その場で腰を抜かした。
腰を抜かして逃げないつもりなんだったら石をぶつけてやろうと思って足下の石を拾うと、黒ラブ、ものすごいイキオイで逃げて行ってしまった。
どうやら人間に一度も叱られた事がナカッタらしい。