山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ボイスが告げる春

朝起きたら、「身を刺すような寒さ」が全然無い。
夕べ、寝る前に「そんなに寒くないか?」とオイルヒーターもつけずに寝たのだが、全く平気だ。
「っていうか、むしろ暖か?」と外に出て、新聞を取りに出ると、ボイスが犬小屋の外で寝ている!

「おぉ、春だ!!」
我が家では、「ボイスが犬小屋に入って寝ると冬の訪れ」「ボイスがピロティの上で寝ていると春の兆し」と言われている(ワシが勝手に言っているんだけど)
今朝のボイスは薪置き場の前で、夏用のシーツを丸めて「巣」にした上でクルクル丸まっている。
小屋の中にはキレイに畳まれたムートンフリースがあるのに。
ボイスにとっては今朝のこの気温は「暑い」らしい。
「ボイス歳時記」は正確であるなあ。

空を見上げると曇り空。なんとなく空気がヌルイ。
生暖かな風が吹いている。
数日前の「最高気温3℃」ってのが嘘みたいだ(--;

さて、「代車生活」も今日で終わり(せっかく運転に馴れたのに<馴れてみれば轟音のエンジン音もまた、楽し)

今日中には車検を終えて、愛車フィフィが戻ってくる。
結局、ブレーキパッドとバッテリーも交換する事にして(以前、自分で安いバッテリーに乗せ替えてヒドイ目に遭ったので、今回は純正ディーラー品を乗せた)、なんと今回はそれ(通常の車検費用)プラス、「自動車リサイクル料」も取られるので全部で「13万4千円」の見積もり。
(「自動車リサイクル料」は「一台の車につき、一回しか取られないもの」とは言え、「廃車の時に取られる」と思っていたので)

ディーラーの人に「毎日物凄い距離走っているんですねえ!」と感心された。
でももう、その生活も終わり。
コオニタンが幼稚園を卒園したら、多分、今みたいに毎日40?50キロ走る生活ともお別れだ。
フィフィには「静かな余生」を細く長く送ってもらうつもりである(愛車10年乗り潰し計画)

「暖かいな」と思っていたら、雨も降り出した。
傘を持ってボイスと散歩。
いつものグレピ夫婦に吠えられ、ミカン山に放し飼いにされている黒ラブにストーカーされ、観光会社の車庫で飼われているゴールデンと行き会いながら、窯元のシェパードに吠えられて歩く。

暖かい雨は静かに降り、芽が伸び始めた一面の麦畑を濡らしている。