山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

防火サイディングのメンテナンス

先週、隣町の友人から電話がかかってきた。
話の内容は「壁の塗り替えの件」だったのだが、彼女のお宅は一昨年、壁を塗り替えた(のは聞いてた)
ところが、この壁が塗り替えた途端に剥落や変色(着色?)が進み、「今、ウチの壁は物凄く汚い黄色いダンダラのマダラ状態になっている!」と言ってきたのだった。

彼女のお宅と我が家は同じ外壁材(防火サイディング横貼り・コンクリート色)で出来ていて、彼女の家の方が我が家より10ヶ月ほど早く竣工している。
なんでウチも、彼女の家の壁の塗り替えが終わったと聞いては、
「あぁー、ウチも塗り替えしなくちゃ。って言うかそんな大金(120万ほどかかる)ドコにもナイし、あ?う??」と悩みながらも、ココ数年、自分でコツコツ補修してコーキングを打ったり、撥水剤のウレタンをペタペタ塗り重ねたりしていたのだったが。

「なんで元のままの状態では10年経っても変色も剥落もしなかったモノが、塗り替え工事をした途端に、たった数ヶ月で剥落や変色するの??」と聞くと、
「一番下地にウレタンを塗って、その上から数種類の透明のペンキを重ね塗りしたのが良くなかったらしい」と言う。

確か、我が家の外壁も最初の状態では防火サイディングの上にウレタン塗装をしてあるだけ、の筈である。
(多分、彼女のお宅も同様)
防火サイディングの耐久年数は「未塗装の状態で10年」と言われている。

紫外線や雨水により、表面が劣化して粉状になったり剥落する事が出てくるのが10年。
ソレを防ぐ為に最初からウレタンを塗ってあった訳だが、せっかくお金をかけてメンテナンスしても、塗り替え工事をしたばっかりに、生まれ変わったと思っていた家が突然、変色や剥落が急激にひどくなるなんて、あんまりな話である。

「お宅はどうされました?もう塗り替えました?」と聞かれたので、
「いやー、ウチは私が一人でコツコツ、脚立に乗っては気になる個所をペタペタ治してます」と言ったら、
「それでいいのかもしれない」と彼女。

その剥落や変色の理由というのが、「塗り重ねによる、紫外線との化学変化によるもの」らしい。
塗装屋さんや塗料メーカー交えての話し合いも持たれたらしいが、解決はしなかったらしい。

「まあ、塗装屋さんもヨカレと思って塗り重ねたでしょうしねえ」としか言いようが無い。
でもグレイの壁に黄色いマダラってどんな色になったんだろう?