山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

子鬼自慢

日曜日だけど、子鬼の幼稚園行事。
せちたろーの頃は「造形展」と言っていた、年に一度の図画工作発表会。
今は「アート展」という名前に変わっている。

ダンナの仕事が忙しいので、「午前中のウチに出かけよう」という事で、一家四人で出発。
幼稚園の駐車場は一杯なので、近所の生協に車を止め(スイマセンスイマセン)幼稚園の展示を見に行く。

いつも思うことだが、幼稚園の子供でも「何か作りたい」「イメージしたモノを具現化したい」という気持ちにはスゴイモノがあり、今年も力作揃い。

面白かったのが、この前の発表会での絵を描いている子が多いのだが、「うさぎさん」役の子は「ウサギそのもの」として描かれ、「くまさん」役の子も「クマそのもの」として描かれている絵が多かった。
「そうか、3?4歳児にとってカブリモノ=そのものに変身しているって事なのか?」と思いながら見ていたら、子鬼の絵は違っていた。
自分も友だちも、ちゃーんと「カブリモノを被った状態」で描かれていたのだ。
頭にカブリモノをして、ちゃんと下から人間の顔が出ている状態で踊っている絵だ。
その表情はニコニコと笑い、見ている観客席の顔も笑っている。

「子鬼の絵は大したものだなあ」(<単なる親バカ)
子鬼の絵は細かい表情の付け方がウマイ。しかもカワイイ。
「絵のセンス」というのは遺伝するんだろうか?(なんてね)

その後、子鬼の工作を見て驚愕(画像掲示板参照)
言っておくが、「コレが四歳児の工作」である。
素材も全部自分で選び、貼り付け、必死で作った「うさぎさん」である。
赤いボタンの目玉、黄色いボタンの鼻。
耳の内側にピンクの極太毛糸を貼り付けた表現。
しかもこのウサギ、ひっくり返すと腹側にもビッシリと綿が貼り付けられている。
先生がやってきて、「子鬼チャンが、『お腹にも貼る』と言い張って、一人で一生懸命に綿を貼ったんですよ」と教えてくれる。
「今まで、腹側にまで毛を貼り付けた子供は一人も居ませんでした。ワタシの長い幼稚園勤務の中でも初めてです」と言われる。

せちたろー、自分が年少児の時の先生とバッタリ遭遇(既に退職なさった初老の先生・この日はたまたまお手伝いに来られていた)
「あぁ、せちたろーちゃん、こんなに大きくなっちゃってー!!」と先生と感激のハグ。
両者、熱い抱擁を交わす。