山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

陶芸教室で聞いたうわさ話

雨も止んで美しい天気。
しかし、西風が強い。

犬車で散歩。
途中で、天神へ納品に行くダンナがワシらをクルマで追い越してゆく。
子鬼とワシ、手を振って見送る(ボイスは尻尾)

午後から陶芸教室。
Tさんは愛犬「なおちゃん」(プードルMIX黒・おばあさん犬)連れて来る。
子鬼、リードを持ってなおちゃんと散歩しまくる。
なおちゃん、体重は10.5kg。
子鬼が連れて回るのに丁度良い大きさ。
大人しく、カシコイ犬なので子鬼のペースに合わせて歩いてくれる。
「小型の犬もイイカモ」(←多頭飼いに憧れている)

結局、ワシが先週作った湯飲みの削り作業をして、今週買った粘土を練り上げて、先月作った皿に釉薬を掛けてという一通りの作業をやっている間中、両者は園内をウロウロ歩き回っていたのだった。
Tさん、「今日は散歩に行かないで済んだわアリガトウ」と喜ぶ。

教室で意外な事実が判明。
生徒さんのなかにHさんという男性がいらっしゃるが、彼は「吉四六(きっちょむ)さん」の直系の子孫であるらしい。
全国区かどうかは知らないが、九州では「とんち名人」として、語り継がれる有名人である=吉六四さん。
(本名=廣田吉右衛門とも初めて知る)
ワシは今日の今日まで「架空の人物」と思っていたよ。

この吉四六さん、大分県の民話の登場人物で、大分の特産品には彼の名前を商標にしたグッズ(名産品=漬け物・煎餅とか)がイロイロあるのよ。
「とんち」と言えば、一休さん吉四六さんか?ってなくらいだ。
威張り腐ったお侍をとんちで言い負かしたとか、なんか、そんな話がイロイロ残されている。
Hさんは吉四六さんから数えて、十四代目に当たるらしい。

そう言えば、高校の時の英語教師が「大徳寺」を建立した戦国武将の子孫だったし、夢野久作の親戚の人にも会ったことがある。
時々行き当たる、「歴史上有名人の子孫」
Hさん、言われてみれば飄々とした雰囲気がある。

作業中、Mさんから「浄水槽掃除をかたって、床下に入り込みシロアリが来ていると嘘をつき、ユスリタカリの商売をやる業者」の話を聞く。
世の中が不景気だと、こんな田舎にまでそーゆーのが入ってくるらしいって事。
「家族には内緒だけど、番犬を飼おうかと思って」と、Mさん。
ソレもイイカモ。
一戸建てに住んでいると、たとえ吠えなくて番犬にはならなくとも、玄関先に「犬がいる」というだけでアヤシイ人は入って来なくなるモノである。
お薦め。