山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ジョン・ウォータース礼賛!

さあ、月に一度の「映画の日」だぁ!映画は全て1000円均一!!
映画を観まくるゾー、おぉ??っ!
というワケで、一家四人ウチ揃って朝からお出かけ。
ワシは一人で「セシルB・ザ・シネマウォーズ」(ジョン・ウォータース監督最新作)、ダンナは子供達を連れて「ハムナプトラ2」(コレはせちたろーのリクエスト)

あぁ、ジョン・ウォータース!!
ワシはアナタに着いてきてヨカッタ!
ワシの「ボンクラ映画人生」に常に光明を与えて、導いてくださるのはアナタだわっ!!

思い起こせば15年前。
ソレまで「食わず嫌い」だったアナタの映画を、ナンの気まぐれか劇場までわざわざ足を運んで観に行って、「ドタマ金槌で殴られた思い」を味わった>「ヘアースプレー」

ハリウッド的オタメゴカシや綺麗事、人情お涙頂戴物語映画のウラに潜む、差別や悪意や偏見、嘘八百を、暴いて暴いて、ソレに「ノー」と言い続け、「アメリカ的善意&美徳」と強く明るく楽しく逞しく戦って見せたその手法の鮮やかさには心底感服。

その日からアナタはワシの憧れの人。
なんなら、ワシの右のフトモモには「三池崇史」左のフトモモには「ジョン・ウォータース」と入れて見せましょうかぁ!?(見たくないって、誰も)

「あぁ、楽しい。ワシは映画ファンでヨカッタ。生きててヨカッタ!!」
心底そう思わしめる映画でしたのよっ。
主人公セシル・Bは自称映画監督。
ハリウッド的大作主義、綺麗事主義に「ノー」と言うため、「ボンクラ映画ファン」の仲間を呼ばわって、ゲリラ戦で映画撮影を決行するという物語。
まず手始めにハリウッド女優を拉致誘拐。
彼女を改造手術(?)後、「続フォレストガンプ」の撮影現場へ殴り込みをかけて自作の撮影を強行するという内容。

そしてコレがまた名台詞がてんこ盛り!
「性欲は映画作りにぶつけろ!撮影中は禁欲生活」「技術は負け犬のよりどころ」「欲しいモノは究極のリアル!」
映画を作りたい気持ち(モチベーション)が大暴走。
全ての辛抱タマラン気持ちはアドレナリンとなって全身の動脈を駆けめぐり、撮影隊の行く先々には死屍累々!?

まさに、まさに、コレは「映画界初のパンク宣言」であります。
手法や語り口はどうあれ、こんなに作者の根性にハガネが入った作品はヒドク「珍しい」
名作&必見!
「こんな風に年をとりたい」
「心は常に若くあることが出来る」
と様々なことを教えてくれる映画です。