山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「犬との生活」は飽きない

朝のウチに散歩。
曇ってはいるが、寒くなく風もナイ。
ボイスは、昨日ワシが「ヨイトマケ」した現場で「泥水遊び」をしたらしく、顔が黒い。別犬のようだ。
いつもなら、顔の中で白く抜かれている丸い「麿眉毛」まで薄黒くなっている。
せちたろーは朝、ボイスを見て「別の犬がいるのかと思った」と言う。
足や胸にも泥が付いていて全体が薄汚い。熊みたい。でも、構わずに散歩。

よく、散歩をしていると近所のヒトに「大変ですねえ」と言われるが、あまりワシ自身は「大変」と思った事はナイ。
むしろ、楽しい。
一緒に歩くことによって、リードを通して二人で会話をしているような気がするのだ。
お互いの体調や心の動きをリードを介在して知らせ合う、その毎日の積み重ねが楽しい。
それに、ボイスと一緒でなければこんなに長距離を歩くとか走るとか、多分まず、ヤラナイだろうし。
ワシが日々健康に過ごしているのはボイスのオカゲ。
なんか、こんな風に毎日散歩していると、「お互いのあうんの呼吸が合ってくる」と言おうか、「気心が知れる」と言おうか。
しみじみと年々歳々可愛くなってくるモノである。犬というのは。

よく、成犬を持て余して、譲ったり処分したりするヒトもいるが、ワシだったら「こんなに自分に馴染んだ犬」を手放す気にはなれない。
そんなワシも、昔は「成犬になって、その犬を嫌いになったらどーしよー?」とか「責任持ちきれなくて処分するような事になったら?」なんて言う心配を実はしていた。

ワシはたまたま「犬を飼うのに向いていた」のだ(自分では全然そう思っていなかった。実際にボイスを飼い始めるまで)
ちなみにワシは「大の子供嫌い」だったので、自分が「子育てに向いている」とか「母親に向いている」というのも実際になってみて、自分でやっと気が付いた。
やってみないとワカンナイ。犬飼いも結婚も子育ても。

散歩から帰ってきて、ダンナの手伝い。
コピック・マーカーのインクの補充作業。補充用インクをマーカーの先のフェルト部分に押しつけて1ccずつ注入していく作業。
「ナンカ、内職ってカンジ」と言いつつヤル。零細家内手工業、ウチ。

午後から雷を伴った激しい雨になる。
同じ福岡市近郊でも東の方は大雪らしい。
裏山にナニカいるらしく、ボイス、雨の中濡れながら、裏山を見張っている。
そのオカゲで体の汚れが洗い流されて、綺麗になった。
(ナニがいたのかは不明)