山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

冬の嵐・すすり泣くボイス

朝起きたら、台風だった・・・・
モノスゴイ風と雨。しかも雨はミゾレ&アラレ混じり。
雷も鳴っていて、とても散歩ドコロではナイ。
ボイちゃんに「スマン、散歩はパスだ」と告げる。

腹も痛いが買い物に行かねばならぬ、嵐の中キーボーでGO!
横殴りの雨の中、パン屋さんにパンを引き取りに行き、郵便局で年賀状出して、スーパー行って食料品調達。
ユニクロ行って貯まったポイントで5000円分の買い物、電気屋で電球買って帰る。
気温は5度までしか上がらない。

風はいよいよ強く、空は真っ黒。
道行く車もすべてヘッドライトを点けている(昼の12時過ぎだ!)
「夫と子どもが腹を減らしている!」と急いで家に帰ると、いよいよ雨は強く雷も絶好調。
しばらく、車から降りられずに、ボーゼンと車の中から雨を見つめる。
すると、せちたろーが心配して傘を差してクルマまで迎えに来てくれる。しかも、その後ろからは子鬼までも!
母は良い娘を持ってシアワセ。
荷物を持って下りるのを手伝ってくれる。

外の様子はいよいよ「真冬の嵐」めいて、ウチの裏山の木々が「ごうごう」「ぼうぼう」と唸っている。
(ウチは裏山に東?北側を守られているので冬場、ほとんど風が吹き付けない)
山の頂上を見上げると、山肌を覆っている山桃の木々が、いっせいに強風にあおられてゆっさゆさと波打つ様子が見えた。
ウチは風が吹き付けないが、外の世界はいよいよスゴイ事になって来ているらしい。
気温はそのまま上がらず、暖炉に火を入れる。

買い物から帰ってきたら腹痛が非道くなったので、お腹に手を当てたらスッカリ冷え切っていた。
「コレはイカン」と貼るカイロを貼り付ける。
暖めると体が楽になった。
ダンナは年賀状書き。ワシはゴロゴロ。

夕飯後、スッカリ暗くなってから、何故かボイスのすすり泣く声がかすかに聞こえた気がした。
他の家族は「気のせい。ナニも聞こえなかった」と言い張る。
(ボイスは元来無口だし、玄関前で暮らしているので、リビングのある二階からは声が聞こえるなんて事、滅多にナイ)
「様子がオカシイ」とイヤな予感がして、見に行ったら、ビンゴ!
裏山に登って遊んでいるウチにワイアーロープが(ボイスは中庭に6mのワイアーで繋がれている)木に絡まり、山から下りるに下りられなくなって、「母ちゃんー」と半ベソをかいていた。
真っ暗な嵐の中、裏山の斜面ですすり泣くボイス・・・・
時々ポカをやっちまう。