山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「トワイライト・ウォリアーズ」二回目

どうしてもオットに「トワイライト・ウォリアーズ」を見せてやりたくて。

本当は土曜日に行こうとしてたのですが、弐号機の(遊びに出かける)送り迎えの都合で行けなくてw

「月曜日、夕方から行くぞ!!」と宣言ししまて。

 

家事も弐号機もほっぽりだして、オットとシネコンへ行きました。

二回目の「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」なんであります。

オットも1980年代の香港を知るものですので、「この映画は絶対に見たほうが良いよ」と連れ出したんですね。無理やり(゚∀゚)

 

ワシの「今年ナンバーワン映画が1月から堂々登場したんやで!!」という意見には半笑いで付き合ってたオットでしたが。

映画代金も夕飯外食代金も全部ワシがもつって事で無理矢理に連れ出して出かけたシネコンでしたが…

 

見終わってオットにどうだった?と聞きますと、

「いやあ素晴らしかった あの頃の最高の香港映画が帰ってきてくれた 文句なくいい映画!」と拍手しておりました。

「だから言ったやろー?絶対、好きになるって面白いって」

 

「いい役者が揃ってて、面白い映画で、いいなー!」と満足して帰路についたのですが。

何故かその後、「あの頃の香港はもう無いんだよね…」とオットはしょぼぼんモードになり。

「今、香港に行っても絶対違う街になってんだよね」とシオシオになっておりました。

そしてそのシオシオの顔のままで、オットはこう言いました↓

「…なんかものすごく切ない…」

映画は楽しかった、十分満足したというのに切ないとはナニゴトよw

 

確かに、1980年代の香港を体感したものとしては、すべてが懐かしく美しいんですよね。

「あの時に香港に行っておいて良かったなあ」と言うオット。

当時、出かけるのが嫌いで仕事ばっかりしてたオットをワシが無理やり香港に連れ出したんですけどね。

※ワシは当時、熱狂的な香港映画ファンだった

 

「あの時、無理してでも英国領香港に出かけて良かったなあ」と今更ワシもシミジミ思いましたよ。

九龍城砦も飛行機から一瞬見たんですけどね、鮮烈な印象として残っております。

すごいデッドテックな世界で恐ろしげだけど嫌な感じはなかったですね何故かw

 

それこそ、過日、亡くなった椅子のコレクターの永井さんが、「九龍城砦の中も入ったことあるよ 普通に人が暮らしてて、食堂や仕立て屋さんもあって普通の人が暮らしてた」と言われたことがありまして。

確かにその通り、それを裏付けるような映画でしたね。

 

九龍城砦もなくなって、香港は中国に返還され。

映画人は欧米に逃れたり、中共にすり寄ったり様々になったけど、

「でも、変わらないものはあるよ」と宣言するような映画です。

やっぱり映画の教科書みたいな作りの映画です。必見よ。