山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

アトリエのトルソー

と、言うわけで。

永井さんの話を書いてたら色々思い出してきて、なんか顔がニマニマしてしまうワシなのです(不謹慎?)

思い出すママに永井さんとワシの思い出話をここに記録しておきますね。

 

・ある時、永井さんのアシスタントのOさん(女性 素敵なお姉様でワシは彼女が大好きだった)が年下のカメラマンと結婚することになり、引き出物は永井さんセレクト、その引き出物に添えるコースターには新郎新婦の似顔絵をワシが描くことになり(ワシは似顔絵の名手なのだ)

その結婚披露宴にもワシも永井さんも招待されました。

その披露宴は大濠公園内にあるフレンチレストラン「花の木」(名門のレストラン)で行われまして。

おしゃれして出かけましたね。

会場につくと、永井さんはリュウとした素敵なタキシード姿で、思わずワシは「やだっ!永井さん素敵ー、ハンフリー・ボガートみたい」と口に出しました。

すると永井さんは相好を崩されて「ふふふ、ミカさんもジーン・セバーグみたいでとても素敵ですよ」とおっしゃいましてw

ワシと永井さんは手を取り合って、「素敵ー」「素敵ねーー」と言い合っては周りの招待客から「永井さんが人を褒めている!しかも手を取り合ってお互いに褒め合っている」「不気味ー」と言われたのでしたw

 

・実はワシは永井さんの事は大学生の時に研究室の教授から聞かされて、その存在はなんとなく知っておりました。

「福岡には永井さんという世界的に有名な椅子のコレクターがおられる 彼のアトリエに行けば、世界中の名作椅子に実際に座ることが出来る」

と聞かされておりました。

なので、その数年後にまさかご本人と知り合って近しくなるとは夢にも思わず…

ある時その永井さんのアトリエにお邪魔する機会に恵まれました。

税理士事務所の離れ?倉庫??を改造した事務所兼アトリエ兼倉庫みたいな場所でした。

狭い空間に壁一面の書架、何故かそこには美少年のトルソー像(=手足と首から上がない胴体部分だけの銅像)が数体置かれておりまして。

しかもそのトルソーたちには線刻?で一面に花の模様が彫られてて…

一瞬「猟奇趣味?」と思ったワシを叱ってください…(゚∀゚)

多分、同じようなトルソーが4体くらい置かれてた記憶なんですが。長い人生、他では一切そのような芸風の作品を見たことがないので、本当にそのトルソーがお好きだったんでしょうね。

アトリエにはその後も何度かお邪魔しましたが、どうしても椅子のコレクションよりトルソー像のほうが気になって気になってw

目が泳いでしまって、美少年の入れ墨をまじまじと見つめてしまうのでした。