山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「白痴」

GYAOで無料配信されている映画が面白かったんで、今日はその事を書きます。

見た映画はこちら↓

 

ja.wikipedia.org

「白痴」(1999年 手塚眞監督)

 

時代も背景もよくわからない近過去、近未来の日本。

戦争は続いてて空襲も続いています。

戦時下であってもテレビを中心とした庶民文化は華やかで、主人公(浅野忠信がまだ美少年ぽい)はテレビ局で働きながら、いつか自分の映画が撮れたら良いなと思っています。

テレビ業界は狂気と乱痴気騒ぎと暴力の渦巻く世界。

そこで主人公は日本を代表する有名アイドルに翻弄されて耳までハサミで切られます。

仕立て屋の下宿人として暮らしている主人公はある夜、隣家の白痴の嫁が自分の下宿の押し入れに入ってきたことに気がつきます。

 

…というお話なんですけど。

話も映像もすっごい好きな映画でした。

手塚眞、実は彼が大学生の頃から(ワシと同い年)毎週テレビ番組でショートショートのホラー作品?を公開してた事がありましてね。

その頃からワシは彼の作品が好きなんです。でも、映画本編を見たのは今回はじめて(PV集はパール兄弟全作品、どれも素晴らしいので大好き)だったんですが。

いやー、感服してしまいました正直。

 

坂口安吾原作のSFっぽい作品なんですけどね、ラストの方とか「もののけ姫」っぽい表現もあって「あれれ」(;^ω^)となりますが。

ムソルグスキーの「キエフの大門」に合わせて空襲が行われるシーンとか、すっごくいいですよ(語彙力喪失)

暴力の快感とかね、つい感じちゃうところが「地獄の黙示録」的でもあります。

本作品の中でギタリストであり画家のツネマツマサトシ(恒松正敏 元フリクション)の作品が出てくるんですけど。

これもすごくいい(語彙力)

多分、テンペラ画とかなんでしょうけど、すごく素敵(そこで思い出す友人のカトークンの友達がツネマツマサトシの親戚で親戚一同、個展があったらなんかしら購入しなければならないので結構大変だ_と言う話 ワシも購入できるもんなら買いたいですし)