山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ドマグレ男の一代記

というわけで。

山の中の本家であーだこーだしておりましたら、両家(父の実家&叔父の奥様の一族)の90歳前後のおばあさまがたから、「あーた、すごく元気で健康ね」「声もハリがあってよろしい」「あなた、健康優良児ね」などと褒められた?のでありました。

まさか63歳にもなって、孫もいるのに「健康優良」呼ばわりされるとはw

長生きはするもんですなあ…(;´∀`)

 

本家の庭も手入れする人がいなくなって荒れ放題になってまして。

本家の庭には「泉水(せんすい)」と呼ばれる水が湧いてくる?池が昔からありましてね。

「昔はあの奥に芭蕉が植えてあって、バナナの木と呼んでたね」

などと従姉妹と言いながら泉水の周りを歩いてましたら、道の一部が陥没しててw

中のぬかるみにズッポリと喪服用のパンプスでいぼり倒すワシであったのでした。

まあ、そんなふうで。

叔父には残った遺産もほぼなくてw

祖父が買い集めてた書画骨董もほぼなくなっており、先祖伝来の土地も売れるものはほぼ売り払われてて。

ものすごく広大な範囲に飛び地として、道もないような山奥のあちこちに売りようのない土地が点々と残っているだけでありました。

叔父は某団体の専務理事まで勤め上げたので、退職金もそれ相応にもらってたはずなんですが(年金もそこそこ貰ってたし)

本当に何も残ってなくて。

「あんなにお金を使うような趣味があるわけでもない人だったのに、一体何にお金を使ってしまったんだか」と首をひねる親戚一同。

叔父は川釣りが好きで、隣村まで釣り糸を垂らしに出かけたりしておりましたが。

それ以外は…パチンコ?でもやってたんでしょうかね。

 

弐号機はそのあらましを帰宅したワシからひととおり聞いて、

「最初の結婚の経緯を聞いたときから『何考えてんだよ こええ人だな変わってるなんてレベルじゃねえよ』と思ったけど、おじさんには『放蕩の真髄とはコレだよ』と言われた気がするな」

と言っておりました(;^ω^)

「そしてその遺伝子がワイにも流れているかと思うと、怖い気がする 気をつけよう」とも言っておりましたw

 

た、たしかに。これだけドマグレた男の一代記は滅多に聞かない気がしますw

※「ドマグレル」とは熊本弁で「大いにモラルに反する行動を取る」「下手したら逮捕されるレベルの事をやらかす」という意味です

 

確かに…特攻隊の生き残りとして戦後、大いに荒れた時期があったとは聞いた気がしますが。

まさか、それを96歳の誕生日の直前までやってたなんて夢にも思わないじゃないですかw

ワシが金庫が開く現場に立ち会わなかったのも、「どーすんのよ、金庫の中から膨大な量のエロ写真とか出てきたら」と思ったからでしたw