山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

新築お墓に一番乗り

と、言うわけで。本家叔父の葬儀は大変しめやかに、叔父の奥様の親戚の方も多数ご出席賜りまして。

「こんなに人が集まるお葬式は久しぶりだわ」と思うほどでした。

 

叔父も昨年の12月まで割と元気で。

加齢で家事ができなくなりつつある奥様が入院なさったついでに同じ病院に入院してたのですが(奥様の妹さまの婚家が経営している病院)

お見舞いに来た人と普通に会話して。

本家最大の懸念であった「古いお墓を墓じまいして新しいお墓を立てる」という仕事をすべて終えてから亡くなったんですから…

お見事な生き方でありました(つまり新築の新しいピカピカのお墓に一番乗りするのは本家叔父)

 

死に顔も美しくて。

思わずワシが「うーん、96歳の誕生日を目前にしながら、めっちゃ相変わらずの男前っぷり」とつぶやくと、奥様のご親戚一同の女性がたからも、

「本当にハンサム!」「結局最後まで美男でしたね」「こんな美形はなかなかいません」と同調の驚嘆のセリフが次々出てきたのが面白かったですね。

 

葬儀最後の喪主挨拶での実家父の挨拶もとてもお見事で。

奥様の親戚の男性がたが「素晴らしいスピーチでした!」「感動しました」と口々におっしゃってくださって、実家父は握手を求められておりました(゚∀゚)

 

弐号機は本家叔父の美形っぷりにとても驚いたようで。

「今までね…Tさん(実家父)もものすごい美形だなあと思って暮らしてたけど、Rさん(本家叔父)を見たら、更にワンランク上のものすごい美形が出てきたので驚いた」

と言っておりました。

 

実家父はぱっと見た目、南イタリアとかギリシャのおっさんに見えますw

本家叔父は北ヨーロッパとか北ドイツの貴族階級の人に見えるのです。

兄弟揃って日本人に見えない系純日本人です(たまにいるけどね)しかもふたりとも若い頃から女性にもてまくりで、女性が列をなして群がる系男子。

(実家父は母の葬儀の時ですら斎場の若い女性スタッフからキャーキャー言われてた)

 

多分、父もなくなるまで普通に暮らして話して女性にキャーキャー言われるんでしょうね(;´∀`)

そうそう、本家二階で見つけたアルバムに面白い写真がありましたので、それを貼って叔父の葬儀にまつわる話の締めくくりといたしましょう↓

祖父が若いので、おそらく大正の頃の写真。サングラスかけているのが祖父です。

祖父はこのあと、「旭(きょくろう)会」という自前の団体を立ち上げて活躍します。

子供の頃は目が見えなくなるかもと言われてました祖父でしたが、弱視でしたが一応見えてたようです。

勉強家で読書家、若い芸術家たちのパトロンとして生き、最後はちゃんと亡くなる数時間前に辞世の句も詠んでました。

その人の息子と思えば、本家叔父がちゃんとお墓を立ててから召されたのは納得であります。