山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

葬儀の前にファミリーヒストリーを

というわけで。

熊本の本家叔父の葬儀に行きました。

その前に色々とやることがありまして、なんと朝の五時半に起きて(゚∀゚)熊本を目指すワシら一家でありました。

 

本家に三々五々と親戚が集まりまして。

「葬儀場に出かけるにはちょっと早いな」って事で。

本家の二階に弐号機を案内しました。

 

なんと弐号機は生まれて初めて本家に来たのでありまして。

いつも噂に聞く本家の様子は「古くて巨大な家」「ぼけかけたおばあさんが猫を多頭飼いしている」という断片情報から「ゲ謎」(昨年公開された劇場アニメ「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」)↓

www.kitaro-tanjo.com

とか、「君どう」(去年劇場公開されたアニメ映画「君たちはどう生きるか」)

www.ghibli.jp

に出てきたような、横溝正史的猟奇殺人事件の現場になりそうなホラーなお屋敷を想像してたらしいですがw

 

本家の家の一番芯の部分が江戸時代から建っている部分で、それ以外は昭和初期に増築した8DK?と土間がある和風の建築物です。

幕末に先祖が寺子屋を開いて、近所の子達に勉強を教えてたので、その行いに感謝する巨大(;´∀`)記念碑が建っているアプローチから石柱を抜けて屋敷の敷地に入るようになっているのですが、そのお屋敷の二階部分は、ぐるりと回廊がめぐり、洋間とその控えの間、広い座敷の三部屋があります。

 

そこにはワシの祖父(父の父)が愛用してた琵琶が飾ってあります↓

すると琵琶が飾られている座敷に古いアルバムが投げ出されているのが目に入りました。

「なんだこれーー」と言いつつページを捲るワシと弐号機。


そもそも祖父は幼い頃に目を悪くして医者から「この子は将来目が見えなくなるかもしれない」と言われてたので、「目が悪くても出来る仕事はなんだろう?」と、当時、熊本市水前寺公園前にお住まいだった薩摩琵琶の奏者の家に弟子入りしまして修行したそうです↓

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なんとその古いアルバムにはこんな写真↑もあったんですよw

 

時は大正の頃。

当時、琵琶の演奏は大層人気がありまして、祖父は大人気奏者として日本全国をツアーするようになりました。

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祖父は大層な美形で女性にキャーキャー言われてた…とは聞いたことがありましたが…

確かにどの写真を見ても、お弟子さん、パトロンの奥様方、芸者さんなどなどに囲まれて「黒一点」シチュエーションだらけでした(;´∀`)

 

「これは父の解説が必要だ」とアルバムを持って階下に降りまして、

「こんなんありました」と父に差し出すと、いろんな写真の解説をしてくれました。

一番驚いたのはコレ↓

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父「これは一族でお弁当持ってピクニックに言った時の写真」

と言います。

周りの風景から「阿蘇の裾野の荒野とか牧場かな?」と思ったら、父がこう言い放ちました↓

「コレは熊本市の渡鹿(とろく)よ」

Σ(゚∀゚ノ)ノキャー 渡鹿って今、普通に住宅密集地ですよね??県立劇場とかあるあたりですよね??

昭和初期はこんなんだったんだ…

写真を見る限り、渡鹿は阿蘇の裾野を思わせる草原でありますw