山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

山の怪異 古杣編

昨日の朝、不思議な経験をしました。

今日は忘れないうちにそのことを書き留めておきますね。

 

昨日の朝、いつものようにバトンと懐中電灯持参で散歩に出まして家に戻る途中の出来事です。

朝の6時50分ごろ。

福岡地方は、今の時期は日の出が7時25分とかですので、まだ暗い時間でした。

空は青灰色で、まだ明るくはなっていません。

 

家まであと150mくらいの地点。

初号機の小学生時代の幼馴染「かなこちゃん」宅の近くまで戻ってきたところ。

突然、木々が強風に煽られてざわめくような音がなり始めました。

 

「はて、風も感じないのに木々のざわめきが鳴るとは」

と山の稜線を見上げましたが木々はピクリとも揺れていません。

「ん?じゃあ、これは何の音??」

と立ち止まりましたが、音はいよいよ大きくなりまして。

木々のざわめきだったら音に強弱があるのに、この音は途切れることなく、ずーーーーーーっと

ざああああああああああああああああああああああああ

と鳴り続けています。

さすがに怖くなって「え!?地鳴り??地震が来るの??」と身構えましたら、ナニカ薄黒いものが東の空から飛んでくるものが見えました。

 

「え?夜明けの鳥??」

と見上げましたが、うっすらと黒い、薄墨みたいな波紋上の帯が東の空からやってきて、ワシの頭上を超えて西の空へ飛び去っていくのが見えました。

しかもその隊列?が過ぎ去ったら音も消えました。

西の空に去っていく途中でその帯状の隊列は解けてもう波紋の帯の形ではなくなってました。

 

「…今の…何!?」

思わず路上で仁王立ちになって声が出ました。

鳥と言うには帯状の隊列のツブツブがすごく小さかったんですよね。

大きさ的には虫とか(もしかしたらゴキブリの群れ!?と一瞬思って怖かった)そんな大きさでした。

頭上10数メートル?位の高さで。

ものすごい音を立てながら飛び去っていくナニカの集団。

 

生まれて初めて見ましたよ。

その集団が飛び去ったあと、「ナニカの衝撃波が遅れてくるかもしれない」と身構えたほどです。

しかし、その後。そんなものはやって来なくて。

ワシは家路を急ぎ(100mちょっと)「なんか変な経験しちゃったなあ」と困惑し、早速この出来事をツイートしたのでした。

 

そしたら、X(旧Twitter)にてこの現象に近い出来事のことをフォロワーさんが教えて下さいました↓

 

この現象は「天狗倒し」とか「古杣」と呼ばれるものなのだそうです↓

kotobank.jp

 

ja.wikipedia.org

「姿を持たない音だけの妖怪」みたいなものだそうです。

…そういえば、前も似たようなことがあったんですよね。

そのことはまた改めて書きます。

山に住んでいるとたまに山の怪異としか言いようのない出来事に遭遇します。

そういうことがまた起きたって事ですね。