山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

母の葬儀 その1

曜日の夜。夫は仕事で留守、弐号機も自分が楽しみにしてたイベントに参加するために前乗りしててホテル泊だったんですよ。

つまり、家にワシが一人っきりの夜に突然、東京にいる弟から、

「カーチャンがどうやら具合が急変して危篤状態らしい」

との電話が入りました。

少し前に介護付きの特養ホームから大きな病院に入院し、「骨粗鬆症が進行してて、そのせいで炎症が起きているようだ」との話は聞いてはいましたが、そんな命に関わるような病状とは思ってなかったので驚いてしまいました。

 

「明日は仕事だから、仕事が終わったら様子を見に行こうかな」

と言って電話を切りましたら、真夜中2時頃に父から電話がありまして、

「お母さんの意識が混濁してる」と言うではありませんか。

「とりあえず、明日の午後、行きますから」と電話を切って

「え?これはもしかしたら、このまま母は亡くなるの??」と驚きました。

 

明日、日曜日の朝から熊本入りしてもいいけど、出来ればオットも連れてった方が良いだろうし、となると、バトンも連れて行った方が良いなって事になる。

弐号機は日曜日の夜に帰宅予定だから、とりあえず母の様子次第では弐号機に熊本に来てもらうし、何もなければ留守番しててもらえたら助かる(どうしてもワシが火曜日にこなさなければならない用事があったので、それを弐号機にやってもらえたら助かる)

 

しかも話を聞くと、実家の父は、もともと介護付きのホームに母と一緒に二人部屋で入所してたのですが、母の入院以来話し相手もいないし、部屋に一人でいるのが耐えられない!!と実家に一人で帰ってきちゃってるらしいので、

「…となると、実家はガスが止めてあるだろうし_買い物もろくすっぽしてないはずだから(実家近くにセブンがあるので、そのつど食べるものは父は買っているはずだが、食材とかは無いはず)、となると料理するにも制約があるな」と思いを巡らせます。

 

「とりあえず、電鍋とルンバを持ってくのは確実だな。あとは着替えと喪服、靴、バトンのベッド、フード、食器、家にある食材もろもろ」

とか考えていたら、荷物が膨大なものになる事がわかってきました。

「ワシの車じゃ無理だオットのストリームに全部載せて行くか」と決定(勝手に一人で)

 

一夜明けて、日曜日の朝

会社の事務の女性にラインを入れて概要を説明し、「今日は出社しますが、状況次第ではどうなるかわかりません」と伝える。

出社後、上司同僚に事情を説明して、お昼まで働き、午後は急いで家に戻り、夜中のうちに準備してた荷物一式とバトンをストリームに積み込み、オットを見ると呑気にタバコを吸っているので驚いてしまう。

「何をしているの?」と聞くと、

「一服してんの」などと呑気に言うので頭にきて、「今すぐ急いで熊本に行くんだよ、タバコは車で吸え!!」と尻を蹴り上げるのでした。