山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

羨ましくて奥歯がすり減る

えーまず、最初に言っておきたいことは。

ワシは滅多に人を羨ましがる人間ではありません。

基本、自分の手が届か無いものに対する諦めの良さが良すぎてw

「手が届かないから羨ましがってても仕方ない」とバサーーと潔く諦めちゃってるんですね。

「ワタシの夫優しいのよ」(真顔で)そうですか(バサー)

「ワタシの夫は稼ぎがいいの」それは僥倖(バサーー)

「子どもたちもめちゃくちゃ親孝行で自慢なの」それはそれはお幸せなことで(バサバサーー)

「実家の両親とか未だにワタシの事、大切な娘扱いしてくれてて困っちゃうな」へーー(バサーー)

 

ワシは生まれつき持ってないものが多すぎて。持てないものに対する諦めの良さが身についちゃっているんですね、大方の事象に対して。

 

ところがですねー。

ワシはYouTubeで建築系の動画を見るのが好きなんですけど。

それらを見ていると、奥歯がすり減るくらい羨ましくて羨ましくて憤死しそうになります_(:3」∠)_

Kristen Dirksenさんという(多分)北欧の女性が取材する手作りの家でシンプルな生活を送る人たちの紹介動画シリーズ「fair companies」

これがものすごくいいんですね…

https://www.youtube.com/user/kirstendirksen

 

スペインの山岳地帯で、もとは牛小屋だったあばら家を買い、自分で手入れしながら家族で住んでいる人。

イタリアンアルプスの標高1000mのところで、祖父が馬小屋として使ってた小屋を5年がかりで改装し、家族で引っ越してきた人。

 

住み手によるんでしょうけど…

とにかくセンスが良いんですよ。あまりのおしゃれさに目がくらみます。

 

世界中を取材して回っている動画なんですが、当然、日本にも来てます。

日本での紹介物件は焼き杉板を使ってキューブ状の棟を連ねた建築士が設計した家で、まあ、あんまり感心はしなかったのですが(オイコラ)←だって焼き杉を使った住宅は他にもっといいのがありそうだったんだもん…

日本の場合、「外と中が曖昧な空間を持つ家」てのが住宅の重要なテーマになりますなあ。

 

この最もたるマスターピースは、やはり吉村順三の軽井沢の別荘にとどめを刺しますよねえ…

吉村順三「軽井沢の山荘1962(54)」

https://mirutake.sakura.ne.jp/2012/58sanso/sanso.htm