山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

お誕生日でした

昨日はお誕生日でした。
なんと59歳ヮ(゚д゚)ォ! すっかり老婆ですねw
朝から、家族を始めネット関係のお友達が次々にお祝いを下さり、「なんだいワシ、愛されてんなあ」(*´∀`*)
としみじみと幸せを噛み締めておりました。

すると、仕事がお休みの弐号機が、
「お母さん、モロー展見に行こうよ」と誘ってきます。
「…お母さん、今、給料日前でお金がないので美術館にいけません…」
と答えると、
「なんのためのお誕生日よ!チケット代くらい奢っちゃるぞ!!」などと言います。すっかりおとなになっちゃって弐号機ったらー(;^ω^)

というわけで出かけてきました、福岡市美術館

ギュスターヴ・モローの代表作がちゃんと来てます。

入ってすぐにこの絵↓が展示してあり。
不意をつかれた気がして、涙がじょわっと出ちゃいました(´;ω;`)↓

パルカと死の天使
(La Parque et l'ange de la mort)


※モロー後期の代表作
最愛の母と長年に渡って恋人関係だったアデライドに次々に死なれ、モローはこの作品を描いたのですね。
運命の女神パルカが、死神を背に乗せた馬の轡を引いております。
でも、そのパルカの姿は淡々と静かで、ただ粛々と自分の仕事をこなしているようにすら見えます。
その一方で光輪を頭上に頂いた死神は、落ちる夕日を背負いながらその容赦ない運命の一振りをいつでも振り下ろせるのだと言っているかのよう見えます。

「人は死する運命の前では無力だ」と改めて思った途端に涙が滲みました。
モローの絶望と諦念が伝わる力作でした。

見終わったあとは、弐号機がミュージアムショップでモローのガチャガチャを回してくれて、ピンバッチをお誕生日プレゼントとしてプレゼントしてくれました(3回分600円なり)
どれも当たり!の図柄でとても嬉しいワシ(゚∀゚)