山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

使ってない暖炉 使い倒されている暖炉

長かったこの冬もようやく終りが見えてきましたね。
あまりにも天気が良かったので、朝からバトンとひとっ走りしてきたついでに桜が植えてある町内のグラウンドを見てきました。
どの蕾も、我家の庭の桃ほどではありませんが、蕾が膨らみつつありました。
あんなに毎日寒かったのに、季節は巡ってきているんですね。
そう言えば、この冬ほど暖炉をガンガンつけた冬はなかった気がします。いつも薪を持ってきてくださる工務店社長様のおかげですm(_ _)m(あちらは建設現場の廃材をお金を使わずに処理できるので、まさにウィンウィン)

先日、年賀状だけで見知ってて、初めてご本人にお会いしたというw素敵クラフト店の店主の女性。
彼女のご自宅はお店のすぐ裏にありまして。
ひっそりとした木立に囲まれた素敵なおうちなんですね。有名建築家が設計したお宅でして。
その建築家の方もワシは二回ほどパーティでお会いした事があり、見知っているのですが。

そのお店で、店主の女性から思わぬ話をお聞きしましたので、ここにφ(゚▽゚*)メモメモ(*゚▽゚)ノ□ペタッ

その方の素敵な自邸には二つの暖炉があり、一つはリビングに、一つは主寝室にあるらしいのですが。
お話を聞いてワシ、思わず。
「寝室にあったら暑くないですか?」と聞いてしまったのですが、
「そうなんです!!ものすごく暑いんです!!」と我が意を得たりという表情で返されたので笑ってしまいました(失礼)
「それと、リビングの暖炉が全然煙を引かないのです!煙道工事が悪いのか?とわざわざ業者を調べて煙突を二重にしたのに全然煙を引かないし、家中が煙で充満するのでうちでは暖炉焚いてません!」とおっしゃるのでひっくり返ってしまいました。
「そんなモッタイナイ!!あんな素敵なお屋敷だったら暖炉もさぞかし素敵でしょうに!燃やしてください!!」
何故か懇願するワシ(^_^;)

「煙を引くのに大切なポイントは、煙道に上昇気流を作ることです!新聞紙をこうやって、長く、丸めて、煙突に腕を突っ込んで、こうやって火を燃やすのです!中の空気を暖めるのです!!」
と何故か、暖炉の火の付け方をレクチャーするのでした。
「そんなコツがあるんですね、やってみます!」と店主の女性がおっしゃってましたw

で。思い出したのですが。
今から30年ほど前のこと。
その有名建築家の方が設計した家が完成した時に、その施主さんが直接の知り合いだったので、完成パーティに招かれたことがあったんですよ。
確か、肌寒い早春の頃で。ワシはお土産に桃の味のスパークリングワインを持ってった記憶w
そこの施主さんが「暖炉をつけよう」と言い出して暖炉に火をつけたのですが。
あっちゅーまに家中が煙に満々て、来客全員が酸欠で死にかけた事があったんですよ。

「暖炉を作るにはいちばん大事なのは煙道工事」というのが、うちを建てた時に言われた言葉だったんですがね。
「あ。そういう事だったのね」と今更ながら気が付きました。