山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

チェスター・ベニントンの死 イアン・カーティスの死

ワシが持ち前の冷血さを発揮して、「うつは甘え」とかいうヒドイ判断を下してしまった映画を見た翌日にこんな事が起きるなんて。
チェスター、可哀想に。
リンキン・パークのフロントマンでありボーカルのチェスター・ベニントンが自宅で首吊り自殺しているのが発見されたのが日本時間の今朝方。

リンキン・パーク、少し前にすごく流行りましたよね。
当時、しばらく洋楽から遠のいてたワシにもその良さは分かったし、一時期、インタビューとかライブの様子とかも追いかけてたので知ってますとも。
その時に一番驚いたのは、このボーカルのチェスター・ベニントンが、すごく目が綺麗な人で。
同時に心もとても綺麗な人だというのがインタビューでよくわかったという事でした。

当時、「この人、こんな性格だったらアメリカのショービジネス界で生きてくのが辛くないか?大丈夫か??」と心配したほどでしたが。
「中の人」は、複数回結婚していたし(二度?しかも二度目はプレイメイトと結婚したんだっけ?)子供も複数名居たみたいなので、
「まあ、それなりに折り合いつけてやっていくよね、大人の男だもん」

と、思ってたのですがね…

どうやら盟友だったクリス・コーネル(元サウンドガーデン)が5月に自殺したことと関係ある自殺だっかもしれないみたいですし(未確認情報)
チェスター、東日本大震災の時も2500万円も寄付してくれて、子どもたちに沢山のランドセルも送ってくれたのに。その子どもたちを置いていくなよ…
来日公演も控えてたのに。あまりにもこの病気は残酷だわ。

ロックスターの自殺(縊死)と言うと、思い出すのはジョイ・ディヴィジョンイアン・カーティスですが…
(そう言えば、イアン・カーティスの目もとても綺麗ですね)

少し前にAbemaTVでジョイ・ディヴィジョンのドキュメンタリーをやってまして、そこで初めて、イアン・カーティスの詳しい自殺への経緯を知りました。

そしてその中で初めて知ったことの一つに、イアン・カーティスがバンドをやりながら障害者向けの職業安定所で公務員として働いてて、当時、自分が担当してた女性の障害者の方(イアン・カーティスは「彼女はいい子だよ」と気に入っててとても親身に世話をしてたらしい)が自殺するという事件があったんですね。

そしてバンドのツアーに旅立つ前日、愛人と妻の間に板挟みになり、イアン・カーティスは自殺してしまうわけですが…
その自殺に関し、バンドのメンバー(つまり現在のニュー・オーダーのメンバー)は葬式にも出席せず(「俺たちは若すぎてバカだった」とメンバーは今になって証言してますが「誰が奴の死体なんか見たいかよ、バーカ」みたいな感じだったらしい)
イアン・カーティスの遺体と対面もしないままで永遠のお別れになってしまったという、実に「青春の痛み」みたいなエピソードが次々に繰り出されてて衝撃でした。

「うつの人って簡単に死んじゃう」がワシの持論なんですが…
同じ病の親しい人が一足お先に自殺してしまう(自殺に成功する)というのも大きな理由の一つになっている気がしました。

チェスター可哀想に。楽になれたかい?
最後にチェスター・ベニントンクリス・コーネルに向けた追悼文をお読みください(悲しみに胸がはちきれんばかり)