山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

安楽死させてもさせなくても傷つくのは人間だけ

遠方に住む古くからのネットのお友達宅のわんこが天に召されました。
高齢で既に去年から具合が悪そうだったのでなんとなく心配していたのですが。
やはり時間と病気には勝てず、また具合が悪くなってからはあっという間のことでした…

これはいつも思うことですが。
愛犬を安楽死させてもさせなくても、飼い主は後悔し悔やむものなんですよね。
わんこは何も感じず、毎日ただ命が尽きるその日まで生きている。
痛くても苦しくても、文句も言わずに生きているんですよね。

その姿に飼い主の心は揺れるんですよね(´・ω・`)

「最後まで生かしてやるべきか」
「苦しみを早く終わらせた方が良いのではないのか」
やせ衰えてもう水も飲めなくなったボイスの姿を見続けている時に、背中を押したのはドクターの一言でした。

「うちでは餌を食べなくなって3日たてば安楽死を勧めています」

ワシは未だに思います。
あの時のあの選択は間違っていなかっただろうか?
ワシはイイ飼い主だったのだろうか?

最後までワシを信じてくれて、全身を預けて抱っこされていたボイスの無邪気な子犬ちゃんのような瞳を思い出しては泣いてしまいます。

ボイスを見送った後、友達たちから沢山の慰めの言葉と美しい素敵なお花を送って頂いて。
どれほどそれでワシの心が慰められたことか。

なのでワシも粛々と彼女にお花を贈ることにしました。
仕事の帰りにお花屋さんに寄ったら、顔見知りの牛乳屋の奥さんが店番なさってて(牛乳屋の奥さんがパートで花屋に来ている)
店頭で鉢花を選んで「東京に送りたいんですけど」と言うと、
「あれっ、去年も贈られてませんでしたっけ?」と言われちゃうワシ(^_^;)

「そうですそうです」と言いつつメッセージカードと送り状を書くですよ。
「ラッピングはどうなさいます?」と聞かれたので、
「わんこのためのお花ですので大げさにならないように、シンプルに白いリボンだけかけてください」とお願いしました。

鉢花を贈るというのは_マナーとしてアウトかも知れませんが。
季節柄、生花はもしかしたら輸送中にぐったりしちゃうかも?と気になって(イマドキの流通はちゃんとしているので多分、大丈夫なんでしょうけど)
去年は鉢植えのリーガスベゴニアを贈ったんですよね。
店頭で見かけた鮮やかなレモンイエローの花びらがとてもキレイで。
最後まで美しい毛並みと美貌を誇ったわんこの面影と重ねてしまって、贈っちゃったんです。

今年はブルーの涼やかなガクアジサイの鉢植えにしました。
しばらくは遺骨のそばに飾ってあげて。気持ちの整理がついたら庭に植えてもらえばいいかな_と思いつつ贈りました。

翌日の夕方にはもう東京についたそうでw(°O°)w日本の流通システムすごい!
飼い主のMさんにとても喜んで貰えました。
少しでも彼女の慰めになれば…と思ってのことでしたが。うむ。

天国にはボイスもいるしね。召されたわんこの匂いもボイスは覚えているだろうからすぐに分かってくれるよ。
あっちで遊びながら待っててね。いずれワシらも行くからね。