山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「パシフィックリム」 ☆=4

忘れないうちに「パシフィックリム」の感想を書き留めておきます〜( ^ω^)

もうね、はっきり申し上げてこの映画「バカ映画」です。
世界観がまず、βακα..._φ(゚∀゚ )アヒャ
「このテイスト、どっかで既視感が…」と思いました。そう「マトリックス」φ(゚∀゚ )アヒャ

あれもトンデモな「バカ映画」でしたが、あんまりワシが「バカ映画」て言うものだからこの映画大好きの旦那から、
「馬鹿馬鹿言ってバカにすんな!こんな真面目な良い映画は好きなニンゲンだってイッパイいるんだから!!」
と怒鳴られてびっくりしたものですわ…
(「マトリックス」を大真面目に語っちゃうこの人って…というツッコミは勘弁)

あの当時はまさか、自分の配偶者がここまで●●だって信じられませんでしたが(今なら十分納得がいく)

まあ、あの手の「バカ映画」です。
核燃料ドーン。
怪獣と戦って街を放射能汚染しまくりー!ヘヘーーイかかってこいやー щ(゚O゚щ)カモォォォンみたいな映画ですw
細かいことで突っ込むのは野暮。

「この世界観に身を委ねて気持よくなれればなったもん勝ち!」な映画ですよ。

と、思って見始めたら。
マリアナ海溝(?)から怪獣が次々湧きてきて、環太平洋の主要都市を攻撃してくる世界が舞台なのですね。
その怪獣に対抗するために人類は巨大ロボット「イェーガー(ドイツ語で「狩人」の意味)」を開発。
ソレと同時に怪獣の陸地への侵入を阻む巨大な壁を作り続けているのです…

…この既視感…(二度目)

進撃の巨人」じゃん!Σ(゚д゚|||)
どうやら監督は「進撃の巨人」をお読みになられたようですねw
すごい乗っかり方w

まあまあ、そのあたりには「同世代」という共感を覚えつつ。
見続けていると、物語の舞台は香港へ。

香港は雨が降り続き、屋台があってネオンサインがあって人がウロウロ歩きまわってます。
…この既視感…(三度目)

「なんだこりゃあ、ブレードランナーじゃないかー!?」

そして香港で大暴れする怪獣とロボット
…この既視感…(四度目)

「なんだこりゃあ、鉄甲無敵マリアじゃないかー!?」
すると、パワードスーツを着込んだ菊地凛子たんもなんだかサリー・イップの面影。
あげく、登場人物が香港マフィアの大物に鼻をナイフで切られる…

…この既視感…(五度目)
「なんだこりゃあ、チャイナタウンじゃないですか、やだーもうwwww」

もう最期は笑うしか無いですね。

ただここで、ワシは予想外のものを目撃してしまうのです。
それは芦田愛菜名人!御年9歳!!(何度目?)
彼女の演技が素晴らしい!!
このシーンだけなんだか「文芸大作」の趣があります。
彼女の演技一つでこの映画の格が上がりましたね!

実はこの映画を見てて「何かが物足りない」と感じていたのです。
「クリムゾンタイフーン」はちうごく製
「チェルノアルファ」はロシア製だよね?
じゃあ、「ストライカー」と「ジプシー」はどこ製だったの?やっぱり三菱重工とかなんじゃないの??
そこにはやっぱり「生みの親」の芹沢博士みたいなアイパッチ姿の悲劇の天才科学者がいるんじゃないのおおおおお!?

…つまり、日本の怪獣映画に不可欠のセンチメンタルで陰鬱な部分が少なめなんですねこの映画。
この「陰り」が映画に奥行きを与えるのに!惜しい、実に惜しい…

でもこの芦田名人の演技一つでこの映画の格がグッと上がり、この映画に奥行きが生まれたのは確かな事実です。

まあ、みんなでワーキャー騒いで見終わってすかっとするための映画なのであまり多くを求めてはなりませんな。
吹き替えで見たので菊地凛子の棒演技が気にならなかった!(吹き替えは菊地凛子林原めぐみ、芦田名人=ご本人 なんだこの差はw)

最後のヘリがハート型に編隊を組んで飛んで行くのもチャーミング。
えがったえがった。