山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

猫にしておけ

そうそう、夫はこういうことも申しておりました。
「世の中にはバカ犬は存在しない。居るのはバカな飼い主だけという言い方をするけど。確かに世の中には、飼いやすい犬と飼いにくい犬がいるそのことは実感した」

ふむ。確かにそうだわね。

うちのかかりつけのドクターとか。
ボイスを見るたびに、
「素人は四国犬なんか飼っちゃイカン!コイツは犬じゃない、狼だ!!目を見てみろ、赤いぞ!!!」
と言い募ってましたもんなあ(^_^;
そのたびに、
「いやいや、うちのボイスは愛玩犬なんですよー。ホラホラ」
と言いつつ、ボイスを高々と抱っこして見せてたワシw

今にして思えば…
ボイスは犬としての基礎能力も高かったけど、飼いやすい犬ではなかったですね。
なんたってパワーがありすぎる(^_^;)
数百キロはあると思われる薪置き場に繋いでても、薪置き場ごと動いちゃうくらいに引っ張る。
一度はつないでいたワイアーロープ(直径7ミリ)を引きちぎって逃走(郵便バイクを追いかけて<攻撃するつもりじゃなくて単に付いて行きたかっただけなのが救い)
ワシ、弐号機を妊娠中だったのに全速力で走って山道を追いかけてボイスを捕獲しに行ったこともありましたトオイメ(=_=;)
ボイスは山道の下で配達先の家の人と話し込んでいる郵便配達さんの足元に座り込んで、尻尾を振りながら会話に参加してましたが(:D)| ̄|_

まあ、バトンはそんな心配がないのが幸か不幸か…

散歩してても絶対に引っ張らない(ボイスは人間が宙を飛ぶくらいの勢いで引っ張ってた<橇犬だから)
リードを離しても遠くに行かない(行くのは二階だけ)
アマガミもボイスに比べたらカワイイもの(ボイスの場合手の骨が「ミシッ」と鳴るまで噛んでた)で。
ボディアタックだって優しいものです(ボイスの場合、生命の危機を感じる程度に激しかった。夫なんか毎日プロレスでボイスにヘッドロックをかけていた<またボイスがコレを喜ぶのよ)

まあ、ボイスを飼ってた頃は「犬はこんなものだ」と思っていたから普通にこなしてました(毎日1時間以上の6キロ散歩とかw)けど。
今にして思えば、無茶な犬を飼ったものです…
幸いにしてボイスは基本的な性格が穏やかで愛情深く優しかった事。
家族全員からの愛情をタップリと受けていい犬に育ったことで、立派な家庭犬として生涯を全うできましたが。

「やっぱり四国犬は普通の家庭向きじゃないわね」(今更)

が、バトンを飼って実感したことです。
若いころならともかく()
年をとってから飼うのだったら、やっぱり飼いやすい犬でないと身が持ちません…

でも、世の中にはボーダーですら「飼いにくい」ってって捨てる人が多いらしいので…
「ボーダーで飼いにくいなんて、もう犬を飼うって事自体に向いてないよ」
としか思えません。
猫にしておきなさい。猫に