山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ワシは忘れておらんデ

そのフォロワーさんとのやりとりの中で、
「クィーンを最初に認めたのは日本人の少女ファンたちだよ」って話をしてて。
その後思い出したんですけど。
「何故、クィーンは世界中で最初に日本の少女に認められたのか?」
の理由が、今ならよーく分かるんですよね。

今日はその解説。

当時。1973?4年頃の日本は今からは信じられないくらい男女差別が酷い国でした。
まず、女子供がロックを聴こうものなら、特に同じロックファンであるはずの男性たちから
「ロックは『女にゃわからん男の世界の音楽』なんだから、聴くだけ無駄無駄w歌謡曲とかアイドルでも聴いてればいいんじゃね?pgr」
みたいな事を言われて(ワシも何度言われたことか!)冷笑されるだけでした。

信じられない話かもしれませんが、本当にそんな事を言う失礼極まりない行為が「当然のこと」としてまかり通っていたんですね。
バカみたいだけどw
しかも、同じ同性であるはずの女性からも、「子どもがロックなんか聴いてんじゃないわよ。どーせ流行りだし聞いているとかっこよさげだから分かってもないくせに『ロックが好きです!』なーんて言ってんでしょ?pgr」
てな事も言われたりして、まさに「ロック少女四面楚歌」の暗黒時代です。

ま。当時は平気で女性をモノ扱いする風潮もあったし、男根主義的なバンドもあって。「ソレがオトナの対応というものだよ」という時代でした。
ワシはソレがイヤでイヤで。
「なんで自分が激しい音楽を好きだったり外国の音楽を好きだったりカッコイイと感じる気持ちを他人から否定されなきゃいけないの!?コレは単純に好き嫌いの問題じゃねえの!?」
と非常に憤りを感じてました。

時は反抗期と思春期の真っ只中。
「なんで自分が好きなものの為に悪く言われたりダメ出しをウケなきゃいけんのよ!?」と煩悶する少女時代でしたね。
当時はT.REXも「女子供のための音楽。あと数年で消える」みたいに言われてて、確かに一時期そんな時代もありましたが、21世紀の今、やっぱりボランのギターを大音響で聞くとワシの心はソワソワと浮き立ちます。

さて、そんな時代。誰からも評価を受けてないカッコイイ新人バンドが「颯爽登場☆」してきたんですからタマリマセンわ。
音もサイコー、楽曲もサイコー!ルックスも、まぁまぁサイコー?
少女たちは一斉に飛びつきました。ソレがクィーンだったんですよ。