山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

昔語りのワシ

でもやっぱり最初は日本でも、男根主義的な旧式ロックファンの男どもはクィーンを認めませんでしたねえ。
当時、ワシは同人誌を作ってて(つまり35年以上前からやっていることは今と大して変わらないという)そこでクィーンを取り上げたりすると、年上の男性諸氏から、
「もっと男らしいバンドを取り上げてよw」とか冷笑混じりに言われたものでした。

いや、しかし。
それでも当時は「ロックを知っている」というだけで、その他大勢の人たちよりも彼らは<B>マシ</B>だったんですよ!
そんな状態ですら、マシw
酷い時代です。

先日「日本ロック誕生」みたいなドキュメンタリーをNHK BSでやってたんですけどね。
酷い捏造番組でw
「いや、そもそも当時ロック聞いている人って少なかったし!」と盛大にツッコミながら見ていたのですが。
そのなかで唯一、「本当に、その通りだわよ!!」と激しく頷き過ぎてアゴが鎖骨の継ぎ目にめり込んだほどだったのは、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E4%BA%BA%E5%9B%83%E5%AD%90">四人囃子</a>のギタリスト、<a href="http://www2u.biglobe.ne.jp/~krishna/jpn/morizono.html">森園勝敏</a>さんの証言でした。

その趣旨は大体こんな感じ↓
「みんなね、当時を良い時代だったみたいに勘違いしているみたいだけど、全然いい時代じゃなかった。社会的な締め付けも今からは考えられないくらいにあったし、今よりいいなんて事は一つもなかった。もしも、良かったことがあるとすれば、ボクみたいな人間でも何かできるかも?と勘違いさせるようなモノがあったって事だけだよ」

まさに当時の空気感をよく言い表している証言ですね。
森園さんはワシより6歳年長(つまり大名作アルバム「一触即発」をリリースしたときは若干二十歳!)
団塊の世代に頭を押さえつけられて色々酷い目に遭わされた世代なんですねw
物凄いシンパシーを感じます(^^;

団塊世代の何がムカツクって、全然ロックなんか聴いてなかったくせに。
四畳半フォーク聞きながらゲバ棒持って、バリケードの内側で乱●ばっかりやってたくせして「ビートルズいいよねー」とか「ロックを聴いたものさ。あの当時の音楽サイコー」とか嘘つきまくりな事ですな。