山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「軽蔑」を見る

結局、昨日はあまりの寒さに耐えかねて、コタツは出すわ暖炉に火を入れるわ。
もう、ワシは負けました(何に!?)
でも、早いうちに煙突掃除しておいてヨカッタ…この寒さを予見して、早めに暖炉の手入れをしておいたワシのひとり勝ちですな!(腰に手)

結局、勝ったんだか負けたんだか…(ーー;

ワシ一人ぬくぬくとコタツに入っているのに、うちの猫共は誰一匹としてコタツの存在に気がついてないんですなコレがw
気の毒になって、たまたまやって来た白猫を捕まえてコタツに押し込んでみました。

さて。そんな中、BSを見ていたら、映画「軽蔑」が始まりましたよ。
1963年製作フランス映画。監督はジャン・リュック・ゴダール
主演はブリジット・ベベ・バルドーだあ!
ワシ、この映画を若い頃(30歳前?)に何気なくテレビで見て最初ゴダールの映画だとは全然知らなくて(苦笑)
「なんかモノスゴク面白い映画だなあ!」とドキドキした事を覚えてますよ。

見終わってエンドロールで監督がゴダールと知って「ゴダールってこんな面白い映画も撮れるんだ!!」とビックリしたのですが。
考えてみたらワシ、なんのかんの言いながら実はゴダールの映画ってよく見ているし、悪口言いながらも結構好きなんですよね…
ゴダールが好き」とか言うと鼻持ちならない「自称映画通」とか「インテリ映画ファン」とか「スノッブ野郎」て印象があって(ワシ限定)、あまり口外したことはないのですが。
実は、ワシ、ゴダールが好きなんです。
特に、この「軽蔑」は<B>大好きなんですっ!</B>

ちょっとしたきっかけで破綻してほころびてゆく夫婦の愛情というテーマが素晴らしくて。
最初に見た当時はBB演じる、夫から心が離れて軽蔑までしてしまう妻の心境が痛いほど理解できて辛いくらいだったのに…

今になって、50歳になって改めて見なおしてみると、なんともこの映画のさらなる深いテーマが心に迫ってきて感動しますね。
再見して気がついたのは、「コレは神話だ」という事。

重要な舞台となるイタリアカプリ島マッスーロ岬の先端に建つ別荘建築「マラパルテ邸」
まさにこの家こそが主人公であり「愛の神殿」なんですね。

ソコを自らの意思で離れた主人公は巫女でありながら職場放棄したので罰を受けなければならない…そんなテーマを含んでいた事に気付かされて衝撃でした。