山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

いつの間にか湖水荘になっていた

我が家は__知っている人は知っているが。「海に近い山の中」に建っている。
築14年。
周りを照葉樹林の原生林と竹林と密柑山に囲まれて、イノシシや狸、アナグマやら狐やらが日常的にウロウロしているような物凄い田舎である。
大雨が降ると裏の山水が滝になり(ーー;我が家は「滝見荘」に変身する。
まあ、ソレは眺めとして見慣れている風景なので、驚きは無いのだが。

さて。

仕事を終えて家に戻ったら、夫が真顔で
「ウチが床下浸水している!」と言うではないか。
「なんで?」と全然事情が飲み込めないワシ。

確かに一昨日大雨は降ったが、今はもう雨も降ってないし、辺りの地面は乾いている。
「水が何処にあるって?」と聞き直すと、「コッチコッチ」と中庭に連れて行かれる。
「ココだよ」と階段下の床下通風口のふたを開けて指差す夫。
「はあ、なんだって?」とソコから手を差し込んでビックリ!

__たぷたぷのプールでしたがな(ーー;

「なんでこんな事に?」
いつの間にか、我が家はベネチアになっていたんですね。
外は乾いているのに、床下は満タンのプール状態で。
その上に家が建っていたという次第。
何処から水が漏れたのか?全然ワシらでは判らない状態。水は臭くないし泡も立ってないので排水では無さそうな?

さっそく、工務店の社長自らがやって来てくれる。
主寝室の床をはがして床下を見ると。
「まあ、すぐそこまで真水がたぷんたぷん♪」(壊)

あれこれチェックして、どうやら二階へ井戸水を送っている給水管がどこかで「破れている」(社長談)様子。
「おかしいなあ、ココの給水管は鉄管のはずなのに?破れるか??」と社長独り言。

家中チェックして、二階を支える外の柱と風呂場の外壁も修理した方が良い事が判明。
どうせ、秋になったら家の外壁に防水塗料を塗るのとウッドデッキの改築をお願いしようと思っていたので、ついでにお願いする事にする。
おそらくは数百万の改装工事になるだろうが仕方ない。
「自分の家を持つ」という事はこういう事なので覚悟は出来ていた。
でも、今まで14年間、がっしりと我が家の家族(ペット含む)と家財道具一式を守り続けてくれてありがとう。

月曜日に水道工事の人が着てポンプで水をくみ出してくれるとの事。
しかし、社長が帰った後、「なんとか出来ないかな?」と考えて、通風口からホースを入れて水抜きを試みる。

一夜明けた今朝、殆どの水は抜けた。