山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

PIED PIPER 全曲レビューその2

01.PIED PIPER 後編

この曲は5拍子のパートが4拍子にサンドイッチ状態で挟まれている、「変拍子の曲」になっています。
プログレかよ!?」
なーんて思うのはプログレッシャーだけw
でも、今時の普通のヒットチャートにランクインするような曲の中では、滅多にお目にかかれないようなタイプの楽曲である事は確かですね。

それと特筆すべきは、この曲、ギターの音がカッコいいです<バカ?
___いや、ギターロックのバンドなんだし、今更な感想で小学生みたいなんですけど。

悲しげなアルペジオの二重奏から一転、曲が始まるとギターの音は激しい骨太の音に変わり、ピロウズはそのヴェールを脱ぎます。
もうその瞬間から、「この曲は良い曲だ!」と判ります。

新しい機材http://www.digimart.net/inst_detail.do?instrument_id=DS00409515
のおかげか?なんだか、ギターの音も随分遠くまで来ちゃいましたね。
丁度昨日、帳簿付けをしながら(^^;「LOSTMAN GO TO AMERICA」を見ていたのですが、あの頃のエフェクターをバリバリ通して、もうコレはギターの音なんだかなんなんだか?みたいなノイズだらけの歪んだ音から比べると、物凄い変化ですよ。
たった2年で、ソレまでのスタイルを捨てて、あっさりと(ギタリストの命とも言える)ギターの音をココまで変えてしまう。
この軽やかさ、こだわりの無さ。敬服に値します。

去年のレスポールJrでの表現は、もう「ロマンチック」の一語に尽きて、本当にその表現力の豊かさに陶酔させていただいたものでしたが、さて。
今年のツアーはこの新しいギターでどんな新境地を切り開いてくれるんでしょうかね?これも非常に興味が募る部分であります。

ウチの長女なんかは、「少年時代に稲妻に打たれて、火花を操れる。こんな風に!」という歌詞の次の瞬間に入る、<B>ギョワワワワ???ン</B>(ギタァッ)
と、言う音を最初に聴いた時に、
「うわーーん、カッコイイ??」と悶絶しておりました。
「この子はヘビメタもいけそうだな」__とワシが思った事は、彼女には秘密であります。

変拍子の楽曲にノリノリのリズム、告白的な歌詞、カッコイイ新ギターの音。
さて、我々バスターズがピロウズに求めているものは、これ以上他に何がありますか?
心があるから、歌いますね。
我々に出来る事は、歌って踊ってこの楽曲と共に居る事を喜びを持って表現するだけですよ。