山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「LOSTMAN GO TO YESTERDAY」レビュー その6

___どこまで書きましたっけ?<アルツ
スイマセン、日記、読み返してきますorz

はいはい、思い出しました♪<読み返して記憶が戻ってきたらしい

さて、このシングル「tiny boat」のカップリング曲は「パトリシア」だったんですね(実は今回初めて知った)
「パトリシア」と言えば、ピロウズの代表的なラブソング(それも数少ないシアワセ系)
「二人が一緒なら躓いて転んでも幸せ」と歌われる名曲です。

アルバム「LITTLE BUSTERS」に入っている「第三期を代表する楽曲」な気がしていたんですけど、実際は、この曲は第二期に作られた曲だったんですね。
でも、確かにこのシングルver.の「パトリシア」を聴けば、アレンジが凝り過ぎてて「第二期っぽい」です。

「おもちゃっぽい」とでも言うのか?
スカのリズムに乗って、ホーンセクションが軽やかにかぶさってくるアレンジ。
「なんか歌詞のシリアスさ(「涙こらえてたボクの代わりに泣いてくれたあの日から」という歌詞にグッと来る)に対して、チャラい(子供っぽい?)恋の歌みたいなアレンジだな」という気がします。

「コレはコレで可愛いけどさ・・・・」
なんか、原曲の良さが引き立たないアレンジですね。
とりあえず、この曲にこのアレンジは合ってない気がします。
「調味料過多」というか、「素材の良さが出てない」気がするのです。
せっかくの純粋なラブソングが冗談めかしているようにしか聴こえてこないので、残念無念。

と、なると、やはりこの後、ピロウズ自身がシンプルなロックのバンドサウンドへと自ら変遷したのは「ごく自然な流れである」と思えますね。

そしてこの次のトラックが「ストレンジカメレオン」
原曲よりヴォーカルに比重を置いたミキシングに変わっています。
それには「このミキシングの方が曲のキャラクターに合っているかも?」という印象を持ちました。

この「LOSTMAN GO TO YESTERDAY」全体に言えることですが、微妙に音のバランスを変える事で印象が変わってしまった曲が多いですね。
その点の仕事ぶりは評価しても良いような気がします。
そうでない曲もチラホラあるのですが、その事に関しては順を追っておいおい話します。

そしてココで特筆すべきは「ピロウズ一発録り」の歴史はココから始まった!な楽曲「FAKIN' IT」が「ストレンジカメレオン」のカップリングであったという事です。
明日はその話から書きます。