山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

NHK-FM LIVE BEAT the pillows@1997

親切なお方から入手した1997年NHK-FMでのピロウズのライヴ音源。
コレが面白くて。繰り返し聴いてます。

ピロウズというバンドはカヴァーをやっても面白いバンドで、どうかすると原曲を超えちゃうんですよ。
そこも彼らの魅力の一つ。
このライヴ音源の中で、ピロウズバグルスの往年のヒット曲「ラジオスターの悲劇」(Video Killed The Radio Star)をカヴァーしているんですよ。

ウワサには聴いたことがありましたが(当時はライヴでも演奏していたらしいので)、実際に耳にするのは今回が初めてでした。
コレがなかなか素晴らしい演奏で。改めて感心しちゃいました。

「ラジオスターの悲劇」(Video Killed The Radio Star)といえば、1979年、パンクの嵐が吹き荒れた直後、世界中で大ヒットした曲として知られていますよね。
ワシも当時から大好きな曲です。
なんともキッチュでポップなセンスあふれる名曲で。
その近未来的な人力ハイテク感(笑)のあるPVも印象的な楽曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=XWtHEmVjVw8

その直後に世界中を席巻するテクノ&ニューウェイヴの到来を先触れしてくれた「懐かしの名曲」であります。

「ソレをピロウズがどんな演奏で聴かせてくれるのかな?」と。興味津々でした。
原曲はなんせ、思いっきり「テクノ」(シンセサイザーとかボコーダーとかが使ってある)ですから、それを日本語ギターロックバンドであるピロウズが、どんな風に調理するか?というのは興味が尽きない事じゃないですか?
(尽きないのがワシだけだとしても、この話は断固、続けるからな!!)

はい、聴きました。
見事な演奏で(ベースは鹿島達也だ!)
力一杯に「Video Killed The Radio Star!!」と三人でコーラスしているのが__「とりあえず、コレはそんな曲じゃない」とツッコミを入れたくなりますが。
なんともパンクテイストが香ってて、素晴らしい演奏でした。

「はて?この味わいをどっかで知っているぞ、ワシ。しかも、1979年当時に」
と首をかしげてて、ついに思い出しました。
「あぁ!Bruce Woolleyだ!!」
http://en.wikipedia.org/wiki/Bruce_Woolley

はいな、「ラジオスターの悲劇」の作曲者。
たった一枚、「English Garden」という名作を一枚だけ残して消えた Bruce Woolley and Camera Clubのフロントマンですね。
「ポップなセンスとロックの同居」
まさに、コレはピロウズそのものですよ。