山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

分け入っても分け入ってもピロウズ 2

そしてのけぞりながら、路上に目から落ちたウロコを盛大にばらまいて歩き続けるワシ(@ボイスと散歩中)
「なんか、物凄く、意外...」としか言いようがナイ状況でしたね。
丁度この出来事の前後に、ワシ、たまたまNHK-BSの「懐かし映画劇場」にて「成功の甘き香り」
http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=9543
って映画を見ていたんですが。
この映画の劇中音楽がエルマー・バーンスタイン(巨匠!)の手によるものでして。
ジャズなんですがね、この音楽がねーー、ものっつごうカコイイんですわ!!(<これ以上頭が悪い表現は多分、この地上の何処にも存在しないと思われ)

一応、ストーリイが、「毒舌で有名なNYのコラムニストが居て、その妹がジャズバンドのギタリストと恋仲になる。それを阻止したいコラムニストは自分の舎弟を使って、スキャンダルにより二人の仲を裂こうとする」みたいな話しでさ。
そこで、その妹の恋人が演奏する、NYの高級ジャズクラブでのシーンで使われている曲がねー。もう、無茶苦茶素敵なんですよ。
映画の冒頭、その演奏シーンはあるんですがね、この演奏シーンで「お!この映画は多分、スゴイ!」と予感させてくれるくらい。
それくらい、素晴らしいシーン。

その音楽の印象と、このピロウズ第二期の名作「LIVING FIELD」の印象が「ピッタリ」と重なったんですね。
「あぁ、なるほどー!」
この作品が何故アメリカで人気があるのかすごーく理解できましたよ!

ノーブルでスクエアなベースライン。そこに乗っかってくる「チャラチャラしたギター」(=夫の「第二期ピロウズ」のギターサウンドの解釈<因みにワシは「☆キラキラ☆したギター」と表現している)
1950-60年代のアメリカ流行音楽(?)の正しい系譜の末にある音楽だったんですよ>第二期ピロウズ

ホント、ヴォーカルさえ無ければ(失礼)、本当に、「1960年代前半位のアメリカで作られた作品」って感じ。
まさに、ミッドセンチュリーモダニズムの残照が映える「良きアメリカ」の面影。
ジャズが大人のものであった、夜のものであった頃の美しい面影。
やっと漠然と感じてた「こんなイメージ?」と思っていた部分に確証が持てましたね。

VIVA巨匠バーンスタイン!VIVAドイツ製ヘッドフォン!
ソコが理解できれば「KOOL SPICE」の解釈も簡単だ。
「公園?黄昏のワルツ」必聴であります。