山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ロック教室「1996年以降のエレカシ」

つまりまあ、かようにロックミュージックは「時代からは逃れられない」
って話しでした(昨日までのまとめ)
しかし同時に、「それでも時代に流されない音を作る事は十分に可能」という事も
付け加える事が出来ると思います。
そして、素晴らしい作品はいつの世も時代を越える事が出来る。コレも真実ですね。

そう言えば、奇しくも山中さわお、去年出た初のUSツアーを記録したドキュメントDVDの中で、
NYの観客に向かってこう発言してますね。
I believe that good music has no borders, no race, and is timeless!」
日本語で言ってしまうと思わず聞いているコッチも照れるような発言ですが、でも多分、
彼(ら)は本気でそう信じているんですよ。

そして1996年以降、この2バンドは全く違う道を歩き始めてしまう_というのも興味深いですね。

エレカシはこの「ココロに花を」でブレイク。
一気にCMやドラマとのタイアップ路線を走り始め、なんと宮本浩次、ドラマにまで
出てしまうようになっちゃう(ワシ、ショックで寝込みそうになる)
女優の江角マキコとの熱い交際を報じられたのもこの頃ですね。

で、この日記を書くために、当時のCDを聴いたり写真を見たりしてたんですが、
やはりカッコイイですね>宮本浩次
圧倒的な存在感がある。
カラダが綺麗(手足が長い)
なんとも全体の佇まいにもカリスマ性があって、「ドラマに出たのも仕方ないかなー」と
思えます(ドラマ自体はクソみたいな仕上がりだったが)
当時は、客電は着けっ放しで、ハンドマイクで観客に向かって悪態ついて罵っていた人と
このドラマでキスシーンまでこなしている人が、ワシにはどしても同一人物には思えません
でしたが。

で、肝心の音の方は、申し訳ないが「ココロに花を」がピーク。
「ガストロンジャー」以降はすっかり興味が持てなくなって今に至る(さっくり)スマン。
なんかバンドサウンドって感じが薄くなっちゃって、心に引っ掛からない普通の音楽に
なっちゃったんだもん。
あんなに素晴らしいバンドだったのに。惜しいなあ。残念だなあ。

そして最近、ちょっと見ないと思っていたら、ドラムのトミくんが慢性硬膜下血腫で
二度も手術してたのね。
近年はまた「バンドサウンドへの回帰」が始まっているらしいので、
「久しぶりにまた聴いてみようかな」と思ったりもします<消極的?