山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

15の覚悟

まあ、つまり母娘して「そんなに万人に理解されようとは思ってもない」ってワケですね。
なんでだろう?
いや、まさかだからと言って、そんな全方位に向かって「オマエら全部、皆殺し!」みたいに思っている訳ではないですよ、勿論。
そんな事、こんな温厚な人間が、爪の先ほども考える訳がござんせんよ(微笑)

そこそこ皆と仲良くやっていって、誰からもその本心を気づかれる事なく平穏無事に人生送ってもらいたいってのが、多分、「担任の意向」なんだろうなあと思ったんですがね。
ワシ自身、そんな生き方はしてないってーのに、なんでそんな事、我が子に強要できるでしょうかあ(笑)

あの犯罪者とかが近所の人からは「普通の大人しい人」という印象を持たれている場合が往々にしてヨクありますが、アレってコレと似ているんじゃないんでしょうかね?
「自分の本心(本性?)は隠す」が人生の最大テーマ。
取り繕って、そこそこ皆と仲良く、本当はどう思っているかなんて二の次三の次。
とりあえず、周囲をうまくこなしてあしらって、そこそこ幸せでそこそこ_実は「自分にウソをついている」という時点で最大に不幸なのに_不幸。

「自分はこんな人間じゃないはず」と思いながらも自分にウソをついているうちに自分がナニモノでどんな人間なのか、皆目判らないままに(それでも「オレは本当はもっと凄い人間なんだ!」「ココロに龍が棲んでいるゼ」なんて妄想に取りつかれたまま腰抜け人生を送るという最悪パターンの)人生を送るなんて。
「そりゃ不幸だ」と思う訳ですよ。

幸いにして我が長女。
学校では、相手に対して納得が行かない場合は、とことん理詰めで反論して徹底的に討論をしかけてくるらしいので、「相手が苦手だからといってウチに籠もる事は絶対に無い。正々堂々と正面から対峙する」(担任談)らしいので、その部分ではワシは彼女に絶対的な信頼を置いているのです。

「少数でもいいから自分の理解者が居て、自分が自分らしく生きる事が出来るのだったら、多少の敵が存在する事は覚悟の上」と本人も言っているので、ワシ、実はそんなに気にしてないのですね。
15にしてそんな生き方を自分で選んだのだったら、それも覚悟の上でなら全然構わないよってか、応援するしむしろ。
「流石ワシの娘!」ってなもんですよ。