山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

酒の名は「かぴたん」=captain(船長)

今、北九州の「いのちのたび博物館」に世界最大のティラノサウルス骨格標本=その名も「スー」、が来ているのだ。
コレは掘り出された時もその骨格がほぼ全身、完全な保存状態だったのと、そのデカサで話題になり、その後、土地の所有者と発掘した側とで、このティラノサウルスの骨の化石の所有権を巡って裁判沙汰になっちゃって、決着がつくまで調べる事もままならなくって、所蔵庫に3年間も眠っていたりして。
その後、オークションで10億ドルという破格の値段で落札されたりと、まさに「流転の恐竜」で、さまざまな伝説に彩られた「スー」ちゃんである。

「せっかくのチャンスだから、子供たちにも見せたいなあ」と思っていたのだが、2月のパートのシフト状態が結構忙しくて、「3月イッパイまでやっているようだし、いっそ春休みにでも子供たちを連れて行くかなあ?」とか思っていたら、ダンナが朝になって突然、
「今日行こう!今行こう!!」とか言い出す。

「え?今、っすか?これからっすか??」と言うと、ダンナ、
「どうせ、Nさん(11月の義弟の自殺騒動の時にお世話になった、親戚でもなんでもないオジサン)にお礼かたがたお会いしなければと思っているから、ついでだから会ってお礼もしてこよう」と言うではないか。

「あ、じゃあそういう事で」とアタフタと出かける準備をする。
「お礼の品は何がイイかなあ」としばし考えて、ウチの近所(ホント近所。ボイスの散歩コースの途中)にある、「ちょっと凝った日本酒を置いてある個人商店」に立ち寄って、「ウィスキーの作り方で作った麦焼酎http://www4.ocn.ne.jp/?awaya/fukuda.htmを店主の勧めで選んで購入。
奥様にはこの半島でいちばん多く栽培されてるイチゴを大箱で。
思い立って、「塩豆大福」も購入。一路北九州へ。

Nさん宅は大河・遠賀川に抱かれた、うららかな土手の内側、レトロな昭和の面影の残る住宅地の中にあった。
病気療養中の奥様は思いの外お元気で、しばし楽しい一時を過ごす。
奥様とお会いするのは実はコレで三度目位なのだが、
「ホントあなた明るくて元気でいい方ね。会って話していると私も元気になれるわ」と言って戴く。恐縮。

Nさん宅を辞した後は「スー」とご対面。
「スー」のあまりにも非常識なデカサ(12.8m)に驚く。