山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ラッキー♪

だからつまり、ダンナが言うには、「ハウルの原作のドコをドウ読んで宮崎駿が映画化を決心したのかがとんと理解できない」と言うことが一番の腹立ちポイントらしい。
原作はワシも読んだけど、真性少女小説っつーか、「少女の心の揺らぎ」みたいなのが裏テーマ(オモテか??)なので、これは思春期の少女のコンプレックスとかを理解する能力がないと、かなりツライ小説である(実のところ「万人ウケする」とは思えない)

ダンナはそこんトコロが気になって「どうやって映画にスルンだろう?」と映画を見に行ったらしいが、あんた、「自分の脳内の妄想少女」にしかリアリティを感じられない人(宮崎監督)が、少女が描ける訳がナイでしょうに(金子修介とかも同じ病だが)

自分の脳内少女が「少女のあるべき姿」なんだから、現実の少女がどんな気持ちを持って(そもそも「気持ち」なんて持っているとは思えない。「記号化された脳内少女」が)どう考えてどう行動し、どのように変化するか?ナンテのは多分、「興味の範囲外」だろうから、

「よくもまあ観に行ったわね。絶対腹が立つ&納得がいかないって観る前から分かっているのに、蛮勇とも言えるわ」とダンナを褒め称えるワシ。
ダンナが一番あきれたのは、おそらく、「監督が一番撮りたかった」であろうと思われる「動く城」の造形であったらしい。

「もう、テクニックはナウシカ王蟲の使い回し!他のシーンも全部今までの作品の使い廻しの表現なんだよ!!」と怒っているし。
あ、そうなんだ。ふーん<もうワシ、興味が全然ない(多分、テレビでやるまで観ないつもり)ので、ウスイ反応。

「いわば、江口寿が『お蔵出し』とかイイながら、クソみたいな駄作も作品集に入れてムリヤリ出版したみたいなシロモノか?」と聞くと、
「まあ、そんな感じだな」とダンナ。
千と千尋」で引退しときゃ良かったのにねー(^^;

でもまあ、世の中は資本主義ですから、お金は生み出さないと。社会を回さないと。

まあ、ワシ、個人的に言わせてもらえれば、年末からコッチ、折角良い映画を見続けているんだから、「ハウル」という地雷を踏まずにスンでラッキー♪みたいな?<コラ

今、一番観に行きたいのはThe Pillowsのライブなんだけど(2月上旬)
どうにか行く方法はナイか?と思案中。