山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

語られるべき物語・言葉の力、名の力

書いてもドーなるモノでもナイが、ヤッパリ「暑い」
朝、日記の更新後、ボイスの散歩。
日陰から日陰へとコソコソと散歩する。
日向に出る気力もなく、散歩は30分で切り上げ。
ボイス、ピロティのベンチの下に潜り込んで「ひぃひぃ」と息をつく。

「せっかくの三連休なのに、家で仕事三昧なのはいかがなモノか?」とダンナに注進する。
ダンナも、「ホントに?」と出かけたそうにしている。
だから、「お出かけ」決定。

千と千尋の神隠し」を見に行くことにする。
「今(午前11時)出かければ、夕方の上映くらいは観られるだろう」という予想の元。
(指定席制なので、人気作品は朝のウチにその日の上映分のチケットがハケてしまうコトがある)

「THX」(ルーカス・フォルムが開発した音響システム)完備のシネコン(シネマ・コンプレックス)へ。
お昼に到着して、四時から上映分のチケットをゲット。
ワシは元々は観る気は全然ナカッタが、「批判するのも誉めるのも、観てないことには出来ないし」と親子四人で鑑賞することにした。

※告白=実は、ワシはジブリ作品というのが、どーにもこーにも「嫌い」で(この「秘密が少ないワシ」のトップシークレットのウチのひとつ)いわゆる、「宮崎作品」のヒロイン像の「紋切り型処女性」みたいなものの気味の悪さに耐えられないことが「ママある」のだ。
だから、「ソレに耐えられるかどうか」が作品の評価の分かれ目になることが多い。
近年は「耐えられない作品」が多く、「うひぃ??、オッサンの妄想映画!観ているだけで、体に悪そう?!」と悲鳴を上げていた(実は)

しかし、今回の「千と千尋の神隠し」は・・・!!
ヨカッタですね(素直)
宮崎作品の原点に戻るというか、「長靴をはいた猫」(大昔の東映アニメ・若き日の宮崎駿参加作品)を思い出しました。

やはり、実物の10歳児をモデル(?)にしたせいか、主人公が「妄想でこねくりあげたキャラクター」になっていなかったのが、ヨカッタ。
ストーリィのコンセプトがヨカッタ。

もののけ姫」の根底に流れる「オッサンの人生への諦観」もなりをひそめ、この「千と千尋?」では「大人が子供に語るべき物語」をちゃんと語っているところが素晴らしかった。
それは、ワシの今年ナンバーワン(と既に決定済み)映画「リトルダンサー」と同じ語り口。
日本にも、ようやく、ようやく、このような物語が登場したのは慶賀の極み!