山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

出来上がった貯金箱は

朝、散歩に出かけようとしたら、せちたろーが追いかけてくる。
「私も行くー!」と自転車で。
「まあイイケド」と二人で散歩に出発。
すると、まだパジャマ姿で着替えていない子鬼が、「えーん!置いて行くナー!!」と二階の窓から顔出して、怒りながら泣いている。
その姿に手を振って出かける。

ちょっと今日は暑くなりそうなので、早く散歩に出かけたいのだ。
途中、せちたろーにリードを持たせて散歩の練習をさせる。
ウチは基本的に子供にはリードを持たせない主義であるが(つまり、ボイスが暴走したときに子供では責任が負いきれないという理由から)、しかし、せちたろーも高学年であるし、少しずつ「オトナの仲間入りを」と言うことで、ボイスの散歩の練習をさせようとしている次第。

ボイスも、いい加減オジサンになってきたせいか、野生動物が突然、目の前にでも現れない限りはリードを引っ張って暴走するという事はナイ。
昔は「俺はヤルゼ俺はヤルゼ」状態でソリを引っ張っている気になって、リードを引きまくっていたモノだが。

せちたろー、「あ、ホントだ。リードが軽い。全然引っ張らないのね」と感心する。
ワシが自転車に乗ってせちたろー+ボイスに伴走。しかし、しばらくすると「腹が痛くなってきた」とせちたろーが弱音を吐く。
リード持ちを交代。「お母さん、歩くの早過ぎ!」とせちたろーに言われながら散歩。
せちたろーのリクエストでハルナちゃん(ボイスのGF犬)に会いに行く。再会を嬉しがってじゃれ合う犬たち。

午後は陶芸。
せちたろーの貯金箱が出来上がっていた。
ところが、お金の投入口が素焼きと本焼きで「焼き縮み」(粘土の段階より15%程度縮むのだ)が出てしまい、50円玉しか入らない大きさになっていた。
「50円玉専用貯金箱」と言って笑う。
子鬼の処女作「ワンコちゃん」も焼き上がっていた。素晴らしい作品。
チョット見、「ハッチポッチステーション」に出てくる犬のトランクに似ている。
せちたろーも子鬼も、造形や色に対する感覚に非凡なモノがある(親バカ)

夜は『学校の怪談』(平山秀幸監督・野村宏伸主演1995年)を見る。
コレがシリーズの第一作。
なるほど、やはり、脚本が優れている。
それと、キャラクターの造形が魅力的。少し前のNHK朝の連ドラのヒロインをやっていた岡本綾(オードリー)が子役で出ていた。
この脚本家は『お引っ越し』も書いているらしい。