山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

散歩練習・天山登山

せちたろーが「冬休みに、ボイスの散歩をしたい」と言い出したので、ワシと一緒に「散歩練習」に出かける。
ピロティの段差を下りる時も必ず、人間が先。
散歩の前は「お座り・お手・フセ」をさせて、その背中に馬乗りになってから散歩に出発。
散歩中も匂いに気を取られたら、リードを軽くヒイテ進むように指示を出す。
家に帰ってきても、ピロティに踏み込み時は「必ず人間先」で。
リードをワイアーロープに繋ぎ替える間中も、「待て」と指示を出して待たせ、水を入れ替え終わるまでそのままの姿勢で待たせておくこと。
などなどを指導。
細かい事だが、大事なポイント。
「人が常に優位」という態度を常に持つことが大事。

天気がイイので、ドライブ。
ボイスも(昨日の入浴で)臭くなくなったので、連れて行く。
思いついて、佐賀県の天山へ。
ココには(たしか日本で唯一の)揚水発電所と人工スキー場がある。
遊歩道の下の駐車場に車を止めて登山開始。

実はこの天山。ウチの前の山道を少し下った地点から、年に2?3回見えることがあるのだ(空気が澄み切った冬の積雪後の朝とかに、他の山の峰峰のあいだから白銀に輝く天山の頂上がわずかに見える)
で、一度登ってみたいと思っていた次第。
霊山として信仰を集める霊験あらたかな山でもある(し、なんたって名前がアリガタイ)ので、家族で登ってみた。

結果。
「大変だったけど、楽しかった!!」
「遊歩道」と言うワリには、思ったより相当な悪路で難儀したが。
ボイスは大張り切りで岩から岩へと飛び移りながら登って行き、子鬼も「だっこー」と何度か言ったが、「抱っこするならもう下りる!」と言うと、ちゃんと自分の足で頂上まで歩いた。
頂上は吐く息も真っ白で強風が吹きすさび、耳が痛くなるくらい。
ボイスは野生動物の匂いを追跡してクマザサの藪の中をダイブ!楽しそう。

見晴らすと、北の玄界灘から南の佐賀平野。西の有明海越しの雲仙、東の阿蘇までが一望に見渡せる壮大なパノラマ!
「うっわー!!」「すっごーい!!」家族で大喜び。
ガスっていたが、あまりの素晴らしい眺めに感動。
雲はワシらの目線のスグ上を流れ、千切れて飛んで行く。
美しい、初冬の山の風景。

山から下りて、「道の駅」でうどんを食べ、冷え切った体を温泉で温める。
温泉は客も少なく、子供達は泳ぎ放題。
お土産に饅頭とミカンを買って帰宅。
心地よい疲れと満足感に満ちた休日。