山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

夢に教えられる・2

(続き)↓

ビックリするワシ。
「そーゆーコトもあるかもね」と答えて、この話は終わった。
「確証はないし、知り合いの知り合いの話だから話半分位?」にしかワシが考えていなかったからだ。
で、その話もスカッリ忘れていたのに、夢がキッカケになって突然思い出した。

夢を見た数日後、ある人と話していて、ふと、カレの話題になったら、その人が、
「ああ、●●さんね、カレは女性問題が沢山あるヒトだった」と言うのだ。
「ご存じでしたか?」と言うワシ。
「だって、家が近所だし。有名よ、バツ3くらいあって、女性の入れ替わりが多いって」と言うその人。
「アレ?誰かがカレの愛人だったって言ってナカッタ?」思い出す、ワシ。

ワシ自身、「ここ3年間」くらいのカレしか知らなかった。
その後、「カレの一番の親友だったヒト」に会う機会があった。
ナニゲにカレの、葬式前後の話を聞いてみた。

すると、その人が
「カレは死ぬ前の日に、私の手を握りしめてなかなか離さず、『もう、お別れ。会えなくなる。さよなら』と何度も言った」と言うのだ。
「虫の知らせってヤツ?」とイイながら、ビビルワシ。
「それが、事故の一週間前にも同じような事故をやって、その時は山の中まで携帯で呼び出されて、助けに向かったコトもあった」と言うのだ。
「死んだときと同じ、@@(スポーツ)の最中に?」愕然としながら聞く、ワシ。
「そう。だから、事故の前兆はあったと言える。調子は完璧ではなかった」と割と平然とその人は言う。
ついでに、
「あ、思い出した」と言い、その人は、
カレは死ぬ前の日に、他にも知り合いの家を何軒も巡り、「世話になった」「ありがとう」と言い残して行ったコトも教えてくれた。

この話をした人はカレの一番の友人であったし、「自殺」なんて夢にも思っていない様子だったが、
ワシは「自殺」の確信を強めてしまった。

かくして、ワシの中で「カレの死=自殺?」の考えは膨らみ、「誰にも言えず」にきょうまで来てしまった。
証拠はドコにもない。
ホントの理由も判らない。
状況証拠だけだが、「そんな気がする」と改めて感じた出来事だった。
コレが話の内容の全て。